第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第11弾 〜Happening hijack(事件への離陸)〜
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夫なんだろう、と言うことを改めて認識したところで俺は猛烈な睡魔に襲われた。
「すいません……少し眠らせていただき……ます」
そう言ったところで、俺の意識は現実と夢の狭間へと落ちていった???
その後しばらく寝ているが、何となく記憶があるような状況が続いていた(確かレム睡眠の時に起こるものだった筈)。
それがどれくらい続いたか分からないが、何処からかパン! パァン! と銃声のようなものが聞こえた。
それに続いて何処かで聞いた声が響いた。
「???みんな部屋に戻れ! ドアを閉めろ!」
それに続いてこの部屋のドアが閉まる音がした。その直後、飛行機がグラリ、と揺れた。その揺れで俺は完全に覚醒した。
周りを見ると赤い非常灯が灯っている。ドアの方を見るとセアラさんが立っていた。
「どうかしたんですか?」
俺はセアラさんに尋ねた。
「落ち着いて聞いて……この飛行機がジャックされたわ」
ハイジャック……やはりさっきの音は銃声だったのか……!
つまり今は、2人いるパイロットは何かされていると考えられる……。
「さっき、部屋を閉めろと叫ぶ声が聞こえましたけど誰が叫びましたか?」
俺は今の状況を整理するために尋ねる。この飛行機にはおそらく武装職の人間が他にもいる筈だからだ。
そうでなければあの指示を出すことは出来ない。
どの武装職なのかを明らかにする事で協力もしやすくなるかもしれないからな。
「確か、武偵高の制服を着ていたと思いますけど……」
武偵高の制服ということは武偵か。同じ職業で良かったと言うべきかそうではないのか。
「武偵か……」
取り敢えず、それだけ分かれば十分だ。携帯を取り出した俺は通信科の中空知に電話をかける。
「いったい誰に電話を?」
「ちょっと知り合いに」
その言葉で理解してくれたらしいセアラさんはベットに腰をかけた。
3コール目に中空知が電話に出た。
「はい?」
「あ、もしもし中空知?」
「何でしょう?」
「今何か事件とか起きてる?」
「はい、ANA600便がハイジャックされました。それがどうかしましたか?」
「そのANA600便の乗客名簿とかはもう周知してる?」
「今やっています」
「それが終わったら俺の携帯にも送ってくれないか?」
そういった直後、ガガーン! と雷鳴がした。
「わかり……ズザザ……かんり……しだ……そう……」
酷いノイズの後電話が切れてしまった。
ここは航空機の中だ。回線が繋がりにくくなるのは仕方がないことである。
それを今の雷でやられたのかもしれないな。
繋がっただけ奇跡かもな。
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