第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第11弾 〜Happening hijack(事件への離陸)〜
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ているけどあまり公言したくないからな、このこと。
このことは置いておくとしてもう一つの質問をしてみるか。
「セアラさん」
「はい?」
改まって聞いた俺にセアラさんは向き直して返事をした。
「単刀直入に伺います。セアラさんは武装職についていますね?」
「……」
俺の質問に彼女は黙り込んだ。
俺はそれを肯定とみなして話を続ける。
「しかも警官や武偵ではない武装職……武装検事か武装弁護士、あるいは???公安警察。この3つのうちのどれかじゃないですか?」
セアラさんは未だに沈黙を保ったままである。
ですが、と言って俺は話を続ける。
「最後に残った3つの選択肢の中から消去法でいくと1つだけ消すことのできる選択肢があります。武装弁護士です。武装弁護士でここまでの殺気を持つ人間はまずいないと見ていいでしょう。よって最後に残った???武装検事か公安警察のどちらかと言うことになります」
もっともどちらに転んでもヤバいことに変わりはないけどね。
長らく沈黙を保っていたセアラさんが口を開いた。
「さすがね。だいたい正解ですよ」
あー、今ので理解したけど自分試されてたんですね。
「でも、少し詰めが甘いですよ」
確かに公安と武検の違いを見抜けないのは俺の詰めが甘いせいかもな……。
「ちなみに私は公安4課の所属です」
へー、公安警察なんだー……え?
公安4課? 嘘でしょ?
公安4課とか駄目なやつだよ!
公安4課、正式名称『警視庁公安部 公安第4課』は公安警察の中でも異能???対超能力者に特化している課だ。
4課に所属している人間は基本的に超能力者だって話を聞くけどまさか、ね。
「セアラさんもしかして???」
「はい、超能力者です」
言い切る前に、しかもYESで返ってきたよ。うん、知ってた。
しかし、マキが公安の人と知り合いだったなんて驚きだ。
これはあくまで推測だが、マキはセアラさん以外にも公安に知り合いがいると思う。
これは、マキに対して変なことしたら公安に消されるかもしれないな……。
「どうかしたの?」
現実から逃避していた俺の意識は、セアラさんの声で現実に引き戻された。
「いえ。なんでですか?」
「どことなく険しい表情をしていたので」
あ、マジか。顔に出ていたか。これはもう隠す必要無いだろうね。もっとも、最初から読まれていたと思うが。
「ああ、あまり敵に回したくないなぁと思っただけですよ」
「私をですか?」
「セアラさんもそうですけど、マキの方も」
「確かに、マキさんを敵に回すのは危なそうですね」
そう言ってお互いに苦笑した。
多分この人は大丈
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