暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第11弾 〜Happening hijack(事件への離陸)〜
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ーディングタイムだ。
 荷物を持った俺はラウンジを後にした。





 出発ロビーに着くとちょうどボーディングタイムになった。
 開いたゲートを潜ってボーディングブリッジを渡り機内へと入る。
 機内は2階建てになっており、1階部分はバー、2階部分が客室となっている。
 2階の右側手前から2番目の部屋に俺は入った。

 部屋に入った俺は荷物を部屋の隅に置き、備え付けのソファーに座っていた。
 そこへ1人の女性が入ってきた。
 その女性は俺を見るなり微笑んで話しかけてきた。

「あなたが樋熊君?」
「はい、そうですが」

 その返しで、彼女の表情がはっきりとしたものになった。
 それで俺はわかった。彼女がマキの言っていた人物だということを。

「マキさんからお話伺っておりました。森セアラです。セアラと呼んでください」
「樋熊シュウヤです。どうぞ宜しく」

 そう挨拶を交わし握手をした???うおッ、なんだこの威圧力(プレッシャー)は?! 
 彼女に触れた瞬間に伝わってきたこの威圧力、常人は疎か俺の知る限り武偵でもこんなの持ってるやついないぞ。
 俺は動揺を悟られないようにしながらソファーに腰を下ろした。セアラさんも腰を下ろした。

「あの、さっきマキから自分のことを聞いたと言ってましたよね?」
「ええ」
「マキとはどういう関係なんですか?」
「彼女とは、昔からの知り合いなんです。彼女のお父さんとは昔から面識があったので」
「それでマキのことを知っていると?」
「はい。今は彼女からの依頼などで、たまにですがこうやって彼女と会ってるんです。その時、良く貴方のことが話に出てくるんです」

 マキのやつ俺のこと話してたのか……。
 何かあまり聞きたく無いような話をしている気がするけど聞いてみるか。

「マキは自分についてどんなことを言っていましたか?」

 そうですねと言ったセアラさんは答えてくれた。

「ロンドン武偵局での活躍とかをよく話してくれましたね」

 笑顔でそう答えたセアラさんは、何というか可愛かった。
 ……って、何考えてんだ俺!! 
 この人は武偵を超えた威圧力を持ってるぐらいの人なんだぜ! 
 そんな事を思っている俺を他所にそういえば、と言ってセアラさんは話を続けた。

「マキさんが言ってましたけど、ロンドン武偵局において通り名があるのよね?」

 ほらきたよ。1番聞かれたくないやつ。

「確か???『人間戦車(ヒューマンチャリオット)』だったかしら?」
「ええ……確かそんなのだった筈です……多分……」
「多分?」
「そう言うのにあまり興味が無くてよく覚えていないんです」

 そう言って俺はうやむやにした。
 本当ははっきりと覚え
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