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緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第10弾 真実
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 そういったアリアは少し俯いた。

「良いよ」
「え?」

 二つ返事で了承した俺に対してアリアは赤紫色(カメリア)の瞳をまん丸に開いた。

「アンタ、今???」
「いいって言ったよ」

 その言葉にアリアは目を見開く。

「こんなあたしなんかがパートナーでもいいの?」

 アリアは首を傾げながら尋ねてきた。

「俺は構わないんだが、今すぐにパートナーになることができないんだ」
「どういうこと?」
「前に話したロンドン武偵局にいる依頼者がいるだろう?」
「ええ」
「あいつのところに行って話をつけないといけないんだ」
「話って何の?」
「パートナーを解消してもらう話」
「まさか、その依頼者とはパートナーなの?!」

 アリアは衝撃的だったらしい。

「いや正確には、パートナーになる予定の解消だな」
「それが、終わらないとあたしとはパートナーにならないってこと?」
「そうなるね……」
「そのパートナー候補のところに行くのはいつなの?」
「近々行ってくる。だいたい2日後ぐらいかな」
「分かったわ。しっかりと話をつけてきてね」
「そこのところは心配しなくても大丈夫なんだけど……お前の傷の方はどうなんだ?」
「こんなのただのかすり傷よ。医者は大袈裟すぎるのよ」

(その医者側の人間にそれを言うのか……)

 そんなことを思いながら視線を周りに移すとゴミ箱の中にある書類を見つけた。

「この書類は?」
「今回のバスジャックとチャリジャックの報告書よ。読むだけ無駄だと思ったから捨てたのよ」
「悪いな……何の手がかりも見つけられなくて」
「……?」

 昨日の捜索のことを考えながらそう言った。
 それから話を変えようと思いあのことを話してみることにした。

「あのさ」
「何?」
「昨日病室で1年とかと話してだろ?」
「ええ、話してたわ」
「悪い、その話全部聞かせてもらった」

 アリアは少し考えるような仕草をした後こちらに向き直した。

「やっぱり誰かに聞かれてると思ってたけどアンタだったのね」
「盗み聞きする気は無かったんだ」
「聞いてしまったものは仕方ないわね」

 そう言った後、こう付け加えた。

「でも、あのこと???イ・ウー(・・・)のことを聞いてしまったからには後戻りはできないわよ」
「元よりその覚悟はあるよ」

 何かに気づいたらしいアリアは俺に問いかけてくる。

「まさか、アンタもイ・ウーと関係があるの?」
「まぁ、ね。どういう風にとかは悪いけど言えない」
「そう、良いわ。でも下手に口外しないことね。もし口外したら公安0課に消されるわよ」

 公安0課とは日本で唯一殺しのラインセンスを持っている公務員達であ
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