第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第10弾 真実
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ては、ほとんど書けることが無かったが他の奴が作ってくれるというのでお願いしてきた。
今は寮の自分部屋にいるが、正直なところ眠れる気がしない。昨日いろいろなことがありすぎて頭の中での整理が追いついていないせいだと思う。
そんな俺の携帯に着信が入る。
「もしもし?」
『もしもし、シュウ君?』
「???マキか。久しぶりだな」
彼女は大岡マキ。東京武偵高の生徒でありながらロンドン武偵局に所属する武偵であり、ロンドン武偵局における俺の依頼者でもある。
『うん、久しぶり』
「どうしたんだ電話なんかしてきて?」
『メールの返信を久々してきたから、何かあったのかなと思って』
なんだその返信があったら俺が災難に巻き込まれてるみたいな状態。
まぁ、実際に巻き込まれてしまったけど……。
「まぁ、あったといえばあったな……。用事はそれだけか?」
『まだあるよ。単刀直入に言うけど、たまにはこっちこない?』
「そっちにか……。どうしよう……」
『来ないの? ちょっと残念だな』
「……わかった、行くよ。どちらにせよ、そっちには行かないといけないわけだし」
『オッケー。じゃあ、飛行機の座席は久々に来てもらうから普段よりもいいやつにしておくからね』
「あ、ハイ」
『えっと、飛行機だけど???』
マキから搭乗する飛行機の日時を聞いた後、俺の記憶はプッツリと途切れてしまった。
気がつくと午後3時を回っていた。
自分がどれくらい眠っていたのかがわからない。
しかも、異様に体が重い。
取り敢えず起き上がった俺は武偵病院へと向かった???
アリアの病室へと向かう途中キンジに会った。
「よう、キンジ」
「悪い、1人にしてくれ」
なんとなく沈んでいるあたり、アリアと口論でもしたのであろう。
「わかった、帰り気をつけろよ」
「ああ……」
キンジと別れた俺はアリアの病室へと向かう。
「アリア、入るぞ」
「……いいわよ」
中に入るとアリアは、窓の外を見つめていた。
こっちも沈んでるみたいだな。
「ほらよ」
そういって俺はアリアに来る途中で買ってきたももまんを手渡す。
「どうしたのこれ?」
「台場まで行って買ってきた。この近辺で売ってなかったから」
「そう……」
アリアはももまんを受け取ってくれたが食べようとはしなかった。
「なんでそんなに沈んでるんだ?」
「……なんでもないわ」
アリアはそう言って再び窓の外を見つめていた。
しばらくの間、病室の中を静寂が支配した。
そしてアリアがこちらに向き直し口を開いた。
「ねえ、私のパートナーになってくれない?」
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