第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第10弾 真実
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着替えた俺は、車輌科棟から出ようとする。そこにメールが入った。
武偵病院からだ。
どうやら、今回のバスジャックで出た負傷者を手当てするための人員が足りず、手伝って欲しいという内容だ。
メールを読み終えた俺は、携帯をしまい武偵病院へ向かった???
武偵病院に到着すると、受付の近くにキンジが座っていた。
「どうしたんだ、こんなところに座って。アリアの見舞いか?」
隣に座りながら尋ねる。
「……ああ。だけど、面会謝絶だ」
「そっか……」
「そういうお前は何しにきたんだ?」
「俺は、武偵病院の手伝い。応援要請が入ってきたもんでね」
「流石、万能武偵様。なんでもできますね」
「俺は万能じゃないよ」
俺は、キンジの言葉を否定した。
「1年であんな成績とった奴が言う言葉か?」
「どうだか。それに、俺は平均程度の能力しか持ってないよ」
「あ、樋熊先輩」
そんな会話をしていると笠原が来た。
「笠原か。悪いキンジ、俺行くわ」
「ああ」
そう言ってキンジの元を後にした。
「樋熊先輩、どうしてここにいたんですか?」
「ああ、応援要請が来てな」
「そうだったんですか」
「で、今どんな状況?」
「患者に対して人数が足りてない状況です」
「やっぱり今日の事件の負傷者だよな……」
「はい……」
「急がないとだな……」
俺は笠原と共に救護に向かった???
数時間後、ある程度の患者の手当が終わったのでアリアの病室に向かった。
アリアの病室は豪華な部屋だった。
そういえばアリアは貴族だったなと今更ながら思う。
病室の扉をノックする。だが、返事がない。
「入るぞ」
そう言って扉を開けると、部屋の中は空っぽだった。
仕方がないので、アリアの病室を後にして別の患者の病室に向かうことにした。
その患者は急患で入院になったのだが、少し気になることがあるのでその患者の病室に向かってみる。
気になる事というのは数日前まではなんともなかったのにいきなり失明してしまったということだ。
その患者の病室へ向かうと中から声が聞こえてきた。
「???敵に接触されたのね?」
アリアの声だ。どうやら此処に来ていたようだ。
アリアの言葉を聞いた俺は、扉に伸ばした手を戻した。
そして、扉の横の壁にもたれかかった。
「あたし、カンは鋭い方なの。あんたが隠しているのは、その敵???夾竹桃の事だけじゃない」
その名前を聞いた俺は驚愕する。
(夾竹桃だと……! まさか、あいつのことか!?)
そんなことを考えている俺の耳に、アリアの声が届
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