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緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第09弾 バスジャック
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護射撃を行うことを伝えるためにインカムを繋いだ。
 その時、インカム越しに2発の銃声が聞こえた。

『アリアっ!』

 直後、キンジのアリアに呼びかける声が聞こえた。
 ……まさか、やられたのか? 
 ……まただ……また目の前で見ているだけだった……。
 キンジの呼びかけの後に、アリアが転がったであろう音が聞こえてきた。

『アリア???アリアああっ!』

 聞こえてきたキンジの叫び声が頭の中に響き渡る。
 その声が自分の無力さを思い知らせてくる。

『アリア???!』

 インカム越しに聞こえた絶叫により我に返った。
 そして、震える手でヘリの高度を調整した俺は、反射的に叫んだ。

「???レキッ!!」

 そんな俺の叫びと同時に、パァン! 
 レキのドラグノフの音だ。
 さらにもう一度、パァン! 
 その後、爆発音がした。
 恐らくルノーが壊れた音だろう。

『???私は一発の銃弾』

 インカムから、レキの声が聞こえてきた。

『銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない???』

 抑揚の無い声でレキが呟く。

『???ただ、目的に向かって飛ぶだけ』

 これは、レキの集中していることの証だ。
 これはなにかを確実に狙う。
 そう言う場面でよく呟いていた。

 そんなセリフを言い終えた直後に、レキは弾を放ったらしい。
 パァン! パァン! パァン! 
 3回分の銃声が、俺の耳に届く。

『???私は一発の銃弾???』

 この声に続いて、銃声。
 そして僅かに、バスの側で火花が散った後???





 ???ドウウウウッ!! 




 激しい爆発が起こった。
 レキはこの位置から、バスに搭載された爆弾を撃ち落としたらしい。
 やはり、こいつは普通じゃないなと心の底から思ってしまった。
 そして、爆発物の処理が完了したことを確認した俺はインカムを起動させる。

「中空知、聞こえるか?」
『はい、なんでしょう』





 ???中空知美咲
 2年通信科所属のBランク武偵。
 クラスは俺と同じくC組である。
 通信科の生徒で恐らく誰よりも滑舌が良い。

 例えるなら、アナウンサーと同じぐらいすごいと言えば伝わるだろう。
 しかし、彼女は極度のあがり症のため人と会って会話するのが苦手であったりもする。





衛生科(メディカ)救護科(アンビュラス)、並びに武偵病院に連絡を入れてくれ」
『分かりました。直ちに連絡します』
「頼んだ」

 そう言って、回線を閉じ別の回線を開く。

「お疲れ」

 レキにそう伝える。

『はい』

 いつもの抑揚のないロボッ
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