第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第09弾 バスジャック
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いくら元強襲科のSランク武偵とはいえ、今は探偵科のEランクだぞ。
キンジを含めたチームメンバーの力を過信しすぎじゃないか?
それに、有無を言わさず現場に一番に乗り込んで短期でカタをつけて制圧しようとする辺り、セオリーも何も無いな。
???こんなに凄い武偵なのに何故パートナーが居ないのかがなんとなく理解できた。
強襲用のパラシュートを使ってキンジとアリアがバスへと落下していった。それを俺は上から見ていた。
バスの上に着地した後滑り落ちそうになったキンジをアリアが助けたのを見て俺は冷や冷やしていた。
なんとかバスの中に侵入していたのを見て俺は少し安心したがやはり不安である。
何か起こる。
そんな気がしたからである。
キンジ達がバスに入って1、2分後1台のルノー・スポール・スパイダーがバスに近付いてきた。そしてバスに追突した。
よく見るとそのルノーは無人である。
それを見て俺はマズイと気付いた。
そして、ルノーがバスの横に並んだ瞬間、バスに大量の銃弾が撃ち込まれた。それを見て俺は確信した。あのルノーが、『武偵殺し』によって遠隔操作されているものだと。
『シュウヤさん』
いきなり、レキがインカム越しに語りかけてきた。
ていうか、気付いていたんだな。俺だって。
「どうした」
『レインボーブリッジ付近に先回りしてください』
「先回り? なんでまた?」
『2人が危ない』
「バスに行った2人のことか?」
『はい』
「なんでそう思う?」
『風がわたしに言いました。「あそこに居る2人が危ない」と』
風? なんだそれ。
レキのいうことはよくわかんない。
だけど、今のレキの言ったことに俺自身は同意である。
「わかった」
荒れた天候の中俺は、ヘリを飛ばして行く。
目的地であるレインボーブリッジへ???
先回りしたつもりだったが、ヘリとバスはほぼ同時にレインボーブリッジに到達した。
よく見るとブリッジの入り口は封鎖知れている。
警視庁が手を回したのだろう。
バスは猛スピードでレインボーブリッジに進入していく。
そして、入ってすぐのところにある急カーブに差し掛かり横転しそうになるがなんとか曲がりきる。
バスがカーブを曲がっている間に俺はヘリのスピードを上げてバスとの差を広げる。
ある程度の距離を取ったところで、ヘリの高度を下げていく。
それと同時にレキもヘリのハッチを開け放つ。冷たく強い風と雨粒がヘリの中へと入ってくる。
肩に担いでいたドラグノフを構えたところを見るに、準備万端と言うことだろう。
俺はバスにいる2人に援
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