第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第09弾 バスジャック
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
せた???
???女子寮の上空から下を見ると、何やらキンジとアリアが言い争っている。
取り敢えず、ヘリの高度を下げて着陸することにした。
着陸してから気づいたがレキもいた。相変わらず陰が薄いというか、隠密というか。
多分、アリアに呼ばれたのであろう。
アリアの奴、結構人選が上手いな。
そんな事を思いながらも、3人が乗ったことを確認した俺はヘリを発進させる。そして台場へと向かう。
通信科からの情報で武偵高行きのバスであるいすゞ・エルガミオが台場に入ったことを伝えられた。
そのため、バスのいる台場へと向かっているのである。台場に向かいながら3人の会話をインカム越しに聞いていた。アリア以外は俺に気づいていない様子だ。そんな事を思っていると、レキが台場上空に到達したあたりでこう言った。
『見えました』
見えたって? この距離でか。冗談だろ。
まだ、車は小さくしか見えない距離だ。
今見えているのは台場の建物と湾岸道路とりんかい線だけだ。
『何も見えないぞレキ』
キンジも同じことを思ったらしくレキに問いかけている。
『ホテル日航の前を右折しているバスです。窓に武偵高の生徒が見えます』
『よ、よく分かるわね。あんた視力いくつよ?』
あの双剣双銃さんでも質問しちゃうレベルなんだな。レキって。
『左右ともに6・0です』
……は?
6・0??
お前本当に人間か??
確かに狙撃科でSランクに格付けされてるけど、まさかここまで超人だったとは……。
本当に危ない奴しか居ないんだな武偵高は……。
そんな事を思いつつも、ヘリをレキの言った辺りへと降下させていくと、本当にそこに武偵高のバスが走っていた。それもかなりの速度で。
俺は他の車を追い抜かしながら走るバスから離れないようにヘリの速度を上げる。
『空中からバスの屋上に移るわよ。あたしはバスの外側をチェックする。キンジは車内で状況を確認、連絡して。レキはヘリでバスを追跡しながら待機』
インカム越しにアリアのテキパキとした指示が聞こえる。
どうやら俺は、そこにいる超人狙撃手を乗せてバスを追跡することになったらしいな。
『内側……って。もし中に犯人がいたら人質が危ないぞ』
それには同意見だな。
『「武偵殺し」なら、車内には入らないわ』
『そもそも「武偵殺し」じゃないかもしれないだろ!』
確かに『武偵殺し』が犯人の確証も持てない。
これはキンジの言い分の方が正論だ。
『違ったらなんとかしなさいよ。あんたなら、どうにかできるハズだわ』
この返しはあんまりだろ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ