第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第09弾 バスジャック
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インカム付きのヘルメットを被り、簡易仕様の操縦服に着替える。
この簡易仕様の操縦服は、武偵高の制服の上から着るもので見た目は防弾チョッキのようなものである。
簡易仕様の操縦服に着替えた俺は、自身の携帯武装を再確認してヘリに乗り込む。
その際、アリアからメールが入っていて、インカムで合わせる周波数が書かれていた。
ヘリに乗り込み操縦席についた俺はインカムを起動する。
そして指示された周波数に合わせる。
そして合わせると、僅かなノイズの後、雨の音が聞こえた。そして向こう側にいると思しき人間に語り掛ける。
「アリア、聞こえるか?」
『聞こえてるわよ』
「今何が起きてるんだ?」
『事件よ。第3男子寮の前を7時58分に出るバスがジャックされたわ』
「マジかよ。バスの状態は?」
『恐らく爆弾が積まれているはずね』
「爆弾……! かなりマズイなそれ」
『これは、キンジを狙ったやつと同じ奴が起こした事件ね』
「まさか……武偵殺し!」
『そうよ』
???武偵殺し???
武偵を狙った事件を起こしている犯人を示して使われる言葉。
その手口は乗り物などに爆弾を仕掛けてジャックすること。
また犯人は、その名の通りに武偵ばかりを狙っている。
「マズイな……。でも、武偵殺しは捕まったんじゃなかったのか?」
『あれは誤認逮捕よ! 本当の犯人はまだ捕まっていないわ!』
捕まった犯人は冤罪だと?
政府は何をやっているんだ!
本当の犯人を探すのが行政機関とかの仕事だろうに。
「犯人はバスに乗っているのか?」
『乗っていないはずだわ。武偵殺しは基本的に遠隔操作したものを使って事件を起こすわ』
「急がないと大変なことになりそうだ……! キンジはまだ来ていないのか?」
『まだよ』
「そうか。ちょっと考え事するから、キンジが来たら呼んでくれ」
そう言って一旦回線から離れ、武偵殺しについて考えてみる。
とりあえず、武偵殺しの狙いはなんだ?
奴の起こした事件を思い出してみよう。
最初の事件は確か???バイクジャック。
次がカージャック。
で、その次がチャリジャック。
そして今回のバスジャック。
分からない。
全く分からない。
何かのメッセージか?
だとしたら誰に向けて?
ますます謎が深まって行くばかりである。
そんなことを考えていたらインカムに通信が入った。
『キンジが見えたわ。今から来て』
「了解、女子寮の屋上だよな?」
『そうよ、急いで。今の事態は1分1秒を争うわ』
急かされた俺は、ローターを動かしてヘリを急速発進さ
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