第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第08弾 戦徒試験
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ないな」
「樋熊先輩じゃないんですか?」
「俺は首席とかに興味ないしなる気もない」
「そうですか???」
「ていうかキンジ、お前射撃の命中率悪いな」
キンジの射撃レーンを見て思ったことを正直に言う。
「ほっといてくれ」
「この腕だとおまえの武器が泣くぞ」
さっきも説明した通り、キンジの銃は違法改造だ。改造内容としては、3点バーストとフルオート機構の追加。だった筈……。
改造したのは平賀さんだからあまり詳しくは分からない。
でも、内部構造を見たことはある。
一度だけキンジに頼まれてメンテナンスをしたことがあるが凄かった。
ほかに言い表しようが無いくらい凄かった。
キンジには勿体ないくらいの銃だと思える。
「……」
「ごめん、悪かったよ」
「……相変わらずだな」
「そっちこそ」
「ところで、そいつを連れてきて何するんだ?」
「おっと、そうでした。笠原、お前の射撃の腕を見せてもらいたいんだがいいかな?」
「はい!」
そう言って笠原が取り出したのは、9mm拳銃。
9mm拳銃とは、SIGP220をベースに日本で作られた国産の銃。
使用弾薬は9mm弾である。
この銃は自衛隊で採用されている拳銃であり、米軍と弾薬を共通化させるために9mm弾が使用されている。
ここで、気になることを聞いてみる。
「武器はそれだけ?」
「今は手元にありませんが、他にSIGP225とP226、P245があります」
おいおいSIG系統ばっかだな。
SIGP225、P226、P245はそれぞれP220から派生した銃である。
SIGP225は、P220の小型化したものである。
小型化に伴い装弾数も減ったりしている。
しかしそのサイズは秘匿武装としては文句のない大きさである。
ちなみに、P245はP225の弾薬が9mm弾から.45ACP弾に変わっているだけで他に変わりは無い。
P226は、P220の後継型の銃である。装弾数が9+1から15+1に増えている。
どうでもいいがこの銃、アメリカ軍の主力武器の候補に挙がったのだが、最終的にベレッタM92に敗れて主力武器になれなかったという経緯を持っている。
「SIG好きなのか?」
「はい! とても使いやすいので」
「確かにシンプルなデザインで性能も標準的だしな。どっかの誰かさんよりも全然いい理由で銃を選んでるな」
「うるせ……。そういうお前はどういう理由で選んだんだよ」
「見た目と性能ですかね」
「どうせ高かったんだろ」
「そんなことないぜ、横流し品だったからな。確かお前の安売りしてたやつだっけ? しかも今は違法改造品か」
「そういう
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