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緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第08弾 戦徒試験
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ていう気持ちはわかる」

 そう言われた勇輝の顔色は、変わることが無かった。
 俺はそれを横目に続ける。

「だが、お前は純粋に強さを求めすぎた。それに強さを求める理由が不透明だったっていうのもある。こんな感じかな」
「……」
「まぁ、なんかあったら聞きに来い。その時は答えられるものであれば答えるからさ」
「……はい!」
「取り敢えず、俺の連絡先だけ渡しとくよ」

 俺はそう言って、その場でサラッと書いたメモを手渡した。

「ありがとうございます」
「じゃあこれ。後で空メール送っといてくれ」
「はい」
「おーい、笠原しっかりしろ」

 勇輝に連絡先を渡した俺は、今の今までフリーズしている笠原を呼んでみる。

「……はっ! 此処は?」
「看板裏だ」
「私今まで何してたんですか?」
「おいおい、しっかりしてくれよ。さっき俺の戦妹になっただろ」
「そうでした。すいません」
「取り敢えず、今日の午後の専門科目の時間空けておけよ。強襲科の施設でお前の状態を見るからな」
「はい!」
「じゃ、そろそろ教室に向かわないとな。今、7時58分だし」
「「はい」」

 こうして、朝早くから行われた戦徒試験は終了した。
 余談だが、朝早くに叩き起こされた俺は4時間目の終わり頃から昼休みの中頃まで爆睡していた???





 ???5時間目、専門科目の時間である。
 今俺がいるのは強襲科の訓練施設の前である。
 今は、笠原が来るのを待っている。遅いな、あいつ。
 などと思っていると、こちらに向かって来る人影がある。

「すいませーん!」

 無論、笠原である。

「お前何してたんだ?」
「……自由履修の……ハァハァ……届け出を……ハァ……していました」
「大丈夫か?」
「はい……」
「そうか。取り敢えず、中に入るぞ」

 俺達は施設の中に入った。
 入って早々、手厚いお出迎えが待っていた。言うまでも無い、死ね死ね団(アサルト)の連中からの襲撃である。

「懲りないなぁ……。笠原、俺の後ろにいた方が良いぞ」
「え、あ、はい」

 正直彼女は後ろに居ろと言われた理由がよくわかっていないだろう。

「さぁ、今日こそお前を倒すぞ!」
「俺は忙しいんだ。他を当たってくれ」
「そんな事言ってに……のわっ!」

 襲いかかって来たやつを、そのまま向かって来た方とは逆方向に向かって投げ飛ばす。

「え、ちょ、まっ???うわっ!」

 投げ飛ばした方向からも俺に向かって来ていたらしく、投げたやつと向かって来た奴がぶつかった。まさに、玉突き(ピンボール)状態だなこれ。

「俺はやらなきゃいけないことがあるんだ。取り敢えず、また後にしてくれ」

 そう言った
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