第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第08弾 戦徒試験
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か。
「志望理由は?」
「えっと、自分は戦闘関係がそんなに得意では無くて???」
それはさっきまでの模擬戦で分かっていた。他の志望者に比べて戦闘面は劣っていると言えた。
「自分を守れる程度の戦闘技術を覚えたかったというのが一番の理由です」
なるほど。そう言う理由で俺に志望して来たのか。
俺のところに来た1年生は皆戦闘能力が高かったが、彼女だけは違った。
故に俺は、何故彼女が俺に志望したのかが気になった。
だから、彼女の答えを聞くために候補に残した。
それともう一つ気になったことを質問してみた。
「なんで、兼科の救護科のランクがAなんだ?」
「あ、それはですね、もともと私は救護科をメインでやっていたのですけど、途中で別の学科にも挑戦してみようかと思って探偵科をメインにしたらこうなりました」
「なるほど。分かった、ありがとう」
さて、どうするかな。どっちを戦徒にするか……。
「悪い」
「「?」」
「少し時間をくれ……」
「「はい」」
さてと、少し考えますか???
???よし。
「時間がかかって申し訳ない。今から戦徒になる方を発表する」
「……」
「……」
あたり一帯を静寂が包む。
「合格したのは???笠原、お前だ」
「……」
「……!?」
俺が戦妹に選んだ笠原は、固まっている。
「……先輩、何で彼女なんですか?」
勇輝が質問して来た。無理も無い。
普通に考えて強襲科に所属している俺は強襲科の生徒を選ぶべき。それは極々普通の考えだと思う。
だが、俺が選んだのは探偵科所属の笠原。
一応俺は、彼女と同じく探偵科所属だから問題は無いが???勇輝の質問は多分そう言うことではなく何を理由に彼女を戦妹にしたかの答えを求めているのだと思う。
「彼女を戦妹にした理由は???さっき彼女が志望理由で何て言ったか覚えてるか?」
「確か、自分を守れる程度の戦闘技術が欲しいとか言ってましたね。それが、関係あるんですか?」
「ああ。彼女は、自分に何が足りなくて何が必要なのかわかっている。探偵科は尾行などの犯罪者などと関わったりする任務があったりして、もしもの時は戦闘を行う必要があるからな」
俺はそのまま続ける。
「その際に最低限自分の身を守ることができないといけない。彼女はそれを分かった上で俺の元に来た。これが一番の理由かな」
「そうですか……。それでは、先輩に質問します。僕は何故選ばれなかったのですか?」
「お前の場合は???少し、自分に必要なものが見えていなかったってことかな。確かに強襲科に所属する生徒は敵を制圧したりする任務を受けたりするから強く無いといけないっ
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