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緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第07弾 頼みごと
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く。

「ぬわっ!」

 三人目終了。
 三人目が倒れる瞬間、死角になっている箇所から四人目が撃ってきた。
 しかし、この弾の狙いは甘く、俺には当たらない。
 すかさず、間合いを詰めた俺はポケットからフォールティングナイフを取り出し喉元に突きつけた。相手が怯んだその一瞬に、左手で腹パン。四人目終了。

「はあ……なんでいつもこうなんだよ」
「さあな」
「やっぱりダメなのか?」
「どうしたらいいのやら」

 そんな事を呟いている四人を横目に俺は射撃訓練場の方に進もうと向き直った俺の目の前には、一つのグループあたり四人×四グループが俺の目の前に立ちはだかっていた。

 一つのグループでは勝てないと悟り、いくつかのグループで同時に襲うということにしたのか。考えたな。だが、この人数ならギリギリ許容範囲内。相手が詰め寄ろうとした瞬間───全員が倒れた(・・・)

 正確には俺が撃ち倒した。
 フルオートに切り替えたM93R改で、流しながら撃つことは今の俺であっても容易いことである。もちろん、防弾制服の上にしか撃っていない。
 やっぱり、ベレッタverS(こいつ)は手に馴染むし、扱いやすい。

 その場に倒れた奴らは、取り敢えず大丈夫そうなのでそのままにして射撃訓練場に向かった。
 因みに、今回俺を襲って来た奴らはB〜Dに位置している奴らである。
 こいつらは、何度も懲りずに俺を襲いにきているから普通の俺でも去なすのは簡単だ。
 だってあいつらワンパターンなんだもん。





 訓練場に入ってしばらくすると、外の様子が一瞬静まりかえった。何事かと思って顔を出してみると、人だかりがてきていた。
 その様子を見るに、あいつが来たことを悟った。

「お──う、キンジぃ! お前は絶対帰って来ると信じてだぞ!」

 やっぱりあいつは人気だな〜。

「さぁ、ここで1秒でも早く死んでくれ!」
「まだ死んでなかったのか。お前こそ、俺よりもコンマ1秒でも早く死ね」
「キンジぃー、やっと死にに帰って来てくれたか! 武貞はお前みたいなマヌケから死んでくからな!」
「じゃあなんでお前が生き残ってんだよ」

 郷に入りては郷に従え。
 強襲科(ここ)では、お互いに死ね死ね言い合うのが挨拶なのだ。さっきの俺のやつも、一種の挨拶のような物だ。
 揉みくちゃにされているキンジから視線を変えて、なんとなく二階を見た。そこには、キンジを見る一年のEランクでアリアの戦妹(アミカ)の間宮あかりと、その友達のBランクの火野ライカが見えた。

 二人の視線はキンジに向いていた。まぁ、何考えているかは関係無いのでスルーしつつ視線をキンジに戻した。
 解放される様子のないキンジ。
 仕方ないな。
 今のあい
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