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緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第07弾 頼みごと
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じで常に笑顔の絶えない先生だが、ここに来る前は凄腕の傭兵だったらしい。
 しかも、頭部を狙撃され戦えない体にされるまでは、「血塗れゆとり(ブラッディ・ユトリ)」と呼ばれ恐れられていたらしい。
 今の姿からは到底想像できない名前である。

「遠山君が、自由履修の届けを出すのについてきて欲しいって言ったのでついてきただけです」
「自由履修?」
「あれ、もしかして聞いてないやつですか?」
「聞いてないなー」

 ありゃりゃ。これは結構大変だな。
 そんなことを考えている内に、先生は自分の作業机(?)に行ってしまった。
 どうするかを考えていると、キンジが戻ってきた。

「お前、自由履修のこと言ってないのか?」
「あ……」
「……ハァ」

 俺は、本日最大級の溜息をついた。

「忘れてました」
「そこにいるから伝えてこいよ」
「そうする……」

 なんやかんかで、報告が終了したので俺たちは一般教科(ノルマーレ)の校舎へと戻って行った???





 ???5時間目、専門科目の時間である。
 専門科目。俺の場合は強襲科である。
 施設に入った瞬間に囲まれる俺。ほんと、ここは賑やかだよ。悪い意味で。キンジ(あいつ)が戻りたく無い理由がよくわかる。

「おい、樋熊〜、昨日は専門科目蹴ってどこ行ってたんだよ。まぁどこに行ってたかなんかは知らないけどな。取り敢えず今すぐ死んでくれ!」
「そういう、お前が早いとこ死んでくれ」
「なんでまだ、生きてるんだよ。出先で死んだかと思ってたぜ」
「そういうお前は、なんで生きてるんだ? 昨日は、校外にいたんだろ?」
「……?! 何故それを!」

 見てたからに決まってんだろ。

「お前みたいなやつは、とっくに死んでると思ったぜ」
「そういう、お前は何故にまだ生きている?」

 ブーメランだよ、それ。

「おい、昨日の決闘で見せた実力を俺たちにも見せてみろよ!」
「じゃあ、自分で引き出してみろ」
「んじゃ、お言葉通りに」

 その言葉を皮切り、4人が一斉に襲いかかってきた。
 うーん、はっきり言って遅い。動きにキレがないというかなんというか。取り敢えず撃退するか。
 まずは、顔面目掛けて飛んでくる拳をしゃがんでかわしそいつの足を払って倒す。

「うわ!?」

 はい、一人終了。
 次に、腹部に向かって来るナイフを握っている手の上から掴み素早く体を回し相手の懐に潜り込むと、そのまま一本背負いで背中から落とす。

「うっ!」

 二人目終了。
 投げ終わった直後に三人目が近づいてきていた。今度は、トンファー。
 相手が右手を振りかぶってきたので左半身を後方に逸らす形で回避し、回る勢いを乗せて右フックをお見舞いしてお
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