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ヘタリア大帝国
TURN25 アフリカ戦線その六
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「ゲルマンは趣味じゃねえんだよ」
「ううん、それでもブー」
「僕達もドクツ好きブー」
「ロンメルさん格好いいブー」
「イタリアの奴もな」
 ロマーノは弟への不満も言う。
「ドイツドイツって何なんだよ」
「まあそれは置いておいてブー」
「お昼にするブー」
 呑気にだ。ポルコ族の面々は昼食も食べた。パスタに野菜に果物、トマトで味付けされた魚や肉、ワインにジェラートも当然ながらある。その豪華な昼食を食べる彼等だった。
 だがロンメルは艦橋でソーセージとザワークラフト、それにジャガイモを茹でて上にバターを乗せたものを食べるだけだった。その艦橋の司令の席に胡坐をかいて座りながらだ。
 艦隊全体を見ながらだ。こう言うのだった。
「ドクツ軍は順調に進んでいるな」
「はい、ですがイタリン軍がどうも」
「動きが鈍いですね」
「食事中なのかな」
 ロンメルはすぐにこう察した。
「イタリンの昼食には時間がかかる」
「そうですね。豪華ですし」
「量も多いですし」
「量は我々も同じ位だが」
 ロンメルはそのジャガイモ、潰したそれを食べながら言う。
「メニューが豊富だからな」
「はい、そして美味しいです」
「味も確かですね」
「イタリンはいい国だ」
 ロンメルも隻眼を綻ばせるまでにだった。
「愛嬌もある」
「ですね。では」
「そのイタリンと共に」
「俺も彼等は嫌いじゃない」
 むしろ好きだった。ロンメルにしても。
 だがそれと共にだ。彼はこうも言うのだった。
「それでもな」
「はい、戦力としてはどうも」
「困ったものがありますね」
「兵器もよくないな」
 イタリンの兵器もだ。ロンメルは見ていた。
「あれでは第一世代の兵器だな」
「おおむねそんなところですね」
「旧式、若しくは設計を大きく間違えている兵器が多いです」
「どうにも」
「数はそれなりにあるが」
 だがそれでもだというのだ。
「あれでは戦力としては心もとない」
「では、ですか」
「今回の侵攻では」
「我々は機動力を活かして敵軍に打撃を与える」
 これまで通りのロンメルの戦いをするというのだ。
「そしてイタリン軍はだ」
「はい、どうされますか」
「ここは」
「ユリウス提督に任せよう」
 共に攻め込んでいるだ。彼女にだというのだ。
「ここはな」
「そうですね。あの方なら何とか戦ってくれますね」
「持ち堪えてくれますね」
「少なくとも戦線は崩壊させない」
 そのユリウスがロンメルの乗艦のモニターに出て来てだ。そのうえで応えてきた。
「それは安心してくれ」
「そうしてくれますか」
「うむ、私にも意地がある」
 眼鏡の奥のその奇麗な目を毅然とさせての言葉だった。
「イタリン軍も戦うからな」
「はい、では共同作戦
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