暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第4楽章〜小波の王子と雪の音の歌姫〜
第40節「暗雲迫る陽だまり」
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
じたんだからな!?」
「見た場所全部覚えてるじゃん!このスケベー!」
 というか、この喧騒を眺めていると、そんな疑問はあっという間に掻き消されてしまう。
「……って、翔!お前、今聞き捨てならない発言が飛び出していた気がするが!?」
「誤解だ姉さん、あれは事故なんだ!」
「え?翼ちゃん、翔くんのお姉さんなんでしょ?小さい頃は一緒にお風呂入ったりしてなかったの?」
「さっ、櫻井女史!そそそういう話を持ち出すのはどうかと思いますが!?」
 翼にも飛び火した騒動は、この後しばらく続いた。
 
「……ふむ。つまり、翔と響くんの体に問題は無いのだな?」
 弦十郎の言葉でようやく騒ぎが静まり、ようやく翔の爆弾発言から始まった話が終わる。
「はいッ!ご飯をいっぱい食べて、ぐっすり眠れば元気回復です!」
「はい。俺もいつも通り、飯食って一晩寝れば何とかなりますよ」
「大丈夫よ、あなた達2人は可能性なんだから〜」
 しかし、響の心には不安があった。
 一番あっかいところで眠れれば、また元気になれるだろう。でも、そのあったかい親友は今、どんな気持ちでいるのだろう。
 嘘をついていた自分に対して、怒っているのではないだろうか?
 響と未来の関係は今、雲行きが怪しくなり始めていた。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ