第4楽章〜小波の王子と雪の音の歌姫〜
第40節「暗雲迫る陽だまり」
[後書き]
[8]前話 [9]本文 [2]次話
そろそろ露骨に見えてきますよね。誰とは言いませんが!
クリスちゃんが迷子を送り届け、純くんがクリスちゃんを探し続けている頃、ひびみくの雲行きが怪しくなり、翔は親友と想い人を心配し、翼さんは弟と未来の義妹の身体に不安を抱き始め、OTONAは親友に疑念を持ち始め、そして緒川さんは忍びなれども忍んでいた……。
この夜は皆何かしら大変ですね……。
クリス「1度目は見えていなかったとはいえ関係ない奴と一緒に吹き飛ばし、2度目は威嚇射撃とはいえ銃口向けてブッ放つ……。うう……あたしのバカ!ようやく逢えたジュンくんに2回も攻撃しちまうなんて、やっぱりあたしはもうあの頃には戻れねぇんだ!うわぁぁぁん!」
?「おねーちゃん、どうしてないてるの?」
クリス「なっ、泣いてなんかいねぇよ!……え?あたし?」
クリス(幼)「もしかして、だれかとケンカしたの?」
クリス「……ああ。ジュンくんに酷い事しちゃったんだ……。きっと、嫌われたよな……」
クリス(幼)「ジュンくんと?……ううん。ジュンくんはきっと、おねーちゃんのこと、キライになんかならないよ」
クリス「え……?」
クリス(幼)「だってジュンくんは、いまでもおねーちゃんのことだいすきだもん!えへっ♪」
クリス「ジュンくんは……あたしのこと、今でも大好き……」
クリス(幼)「だって、いつも、どんなときでもおーじさまは、おひめさまをたすけてくれるんだよ?12じになってまほうがとけても、カエルにされても、とじこめられてたって、ぜったいにたすけてくれる。だから、ジュンくんはぜったいにおねーちゃんをむかえにきてくれる。ぜったい、ぜ〜ったい!」
クリス「魔法が解けても、カエルにされても、閉じ込められたって絶対に……か」(左手の薬指に、あの日の思い出を幻視しながら)
クリス(幼)「だから……」
──だから、おねーちゃんはいまでもきっと……。
クリス「……今でもきっと?おい、何なんだよ!その先教えてくれよ!!」(目の前から消えたクリス(幼)に答えを求めてベンチを立つ)
クリス「夢、か……。でも……あたしはまだ、ジュンくんにとっての『お姫様』……なのかな?」
本編補完、タイトルは『あの日のあたしが知る答え』
答えはきっと、2人の胸に。
さて、次回はとうとう未来さんの中の393が百合特有のオーラを放つあの回ですねぇ。
我が国(?)は『OTOME』『OTOKO』『YOME』の3つに分かれ、混沌を極める事になるのでしょう。次回もお見逃し無く!
[8]前話 [9]本文 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ