第4楽章〜小波の王子と雪の音の歌姫〜
第37節「夕陽の中での再会」
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一言だけそう言って、立花は鎧の少女を引き付けるべく、市街地から離れた森の中を走り始めた。
「純、小日向を頼む。そのうち特異災害対策機動部"二課"の職員さん達が来るから、詳しい事はそっちに聞いてくれ!」
「翔、君はどうするんだい!?」
「俺は……行かなくちゃいけない。この街を、お前達を守るために!」
そして俺もまた、立花を追って走り出す。
鎧の少女は、こちらの歌を妨害する事も戦略に組み込んでいる。
なら、伴奏者の出番だ。急いで追い付かなくては!
奥の方で土煙が上がる。あそこだ!今行くからな!
「何故どうして、この広い世界の中で──」
未来のいた所からも、街からもかなり離れたところまで走って来た。
ここまで来れば、他の人が巻き込まれることは……そう思っていたその時、例の鞭が飛んでくる。
両腕を交差させて防ぐと、目の前にあの子が降り立った。
「どんくせぇのがやってくれる!」
「──どんくさいなんて名前じゃない!わたしは立花響、15歳!誕生日は9月の13日で血液型はO型!身長はこの前の測定では157cm!体重は……もう少し仲良くなったら教えてあげる!」
「はぁ……?」
「趣味は人助けで好きなものはご飯&ご飯!あと……彼氏いない歴は年齢と同じ!」
本当は、好きな人なら出来たんだけどね……。でも、翔くんはまだ彼氏じゃないから、それはそれ!
「な、何をとち狂ってやがるんだお前……」
「わたし達は、ノイズと違って言葉が通じるんだから、ちゃんと話し合いたいッ!」
「なんて悠長、この期に及んで!」
振るわれた鞭をひと跳びで避ける。
次のも跳んで、その次は横に飛んで。鞭の連撃を避け続ける。
(ッ!?あたしの攻撃を凌いでやがる!?こいつ、何が変わった……覚悟かッ!?)
「話し合おうよ!!わたし達は戦っちゃいけないんだ!だって、言葉が通じていれば人間は──」
「うるせえ!!」
わたしの言葉は、その子の怒声にかき消された。
「分かり合えるものかよ、人間が!そんな風に出来ているものかッ!!」
俯きながら、舌打ち混じりにその子は叫び続ける。
「気に入らねぇ気に入らねぇ気に入らねぇ気に入らねぇ──ッ!分かっちゃいねぇ事をペラペラと知った風に口にするお前がぁぁぁぁぁ!」
「ッ……!」
「はぁ……はぁ……お前を引きずってこいと言われたが、もうそんなことはどうでもいい!お前をこの手で叩き潰すッ!今度こそお前の全てを踏み躙ってやる!!」
「わたしだって、やられるわけには──ッ!」
次の瞬間、ネフシュタンの子は跳躍して、鞭の先にエネルギー球を形成すると力いっぱい振り下ろした。
「ああああああッ!吹き飛べぇぇぇぇぇッ!!」
〈NIRVANA GEDON〉
「くっ、
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