第4楽章〜小波の王子と雪の音の歌姫〜
第32節「兆しの行方は」
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大いに迷い、悩む事だ。迷いこそが己を育て、強く大きく育てる為の糧となるッ!」
「言ってる事、全然分かりません!」
師匠の言葉はいつも通り、修行の時と同じで感覚的なアドバイスだった。
多分、この言葉も映画からの引用なんだと思う。
「……すまんな。自信満々に豪語した割には、こんな事しか言えなくて」
困ったような顔で笑う師匠。でも、その言葉はいつもの修行で聞いている師匠の言葉と同じように、わたしの中にストンと落ちた。
「でも……頑張って、悩んでみますッ!師匠、相談に乗ってくれてありがとうございますっ!」
「ああ。もっと本格的な相談なら、了子くんや友里に頼むといい。俺より具体的なアドバイスが貰えるはずだ」
「今度、時間がある時にそうしてみますね!」
こうして、わたしはその日の特訓メニューを終えて、寮へと戻って行った。
急ぐ必要は無い、もう少し悩んでみよう。この胸に芽生えた気持ちを、伝えるべきかどうかを……。
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