第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第06弾 非日常という名の日常
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ながら上体を起こすと、頬を何が伝っていった。
「……?」
それは涙だった。夢で泣いてたのか。
ベッドから出ると、俺はリビングに向かった???
朝飯のトーストを食べ終えた俺は、制服に着替え、洗面所に向かい歯を磨き顔を洗って、洗面所を後にし、リビングのテーブルの上にあるベレッタM93R改とDEをそれぞれ1挺ずつとフォールティングナイフを仕舞い鞄を持ち上着を着て家を出た。
因みに今日は、逆刃刀を持って行かない。間違ってももう一度抜きたくないからである。
この時の時刻、午前7時52分。
そしてバス停に向かった。
バス停に着くと午前7時55分。うん、ちょうど良い時間だ。
因みに俺が乗るバスは午前7時58分にここ第3男子寮の前を発車するバスである。
そしてバスが来たので乗り込むと、後ろからキンジが乗ってきたので話しかけた。
「おはよう。今の気分は?」
酷いと分かりながらも弄らずにはいられなかった。そんな俺は最低かな?
「最悪だ。あんな奴らの元に戻るのは」
うん、分かるよ。あそこは武偵高屈指の狂人集団がいるからね。
「ドンマイ(他人事)」
ほぼ毎日の様に通ってる俺にとってはどうでも良いんだがな。
「お前絶対他人事だろ」
当たり前ですよね。まあ、知らないふりでもしとこ。
「何のことかなぁ」
「お前な……」
なんか、呆れたような顔されたよ。なんかどんよりムードになりそうだよ……。話題でも変えてみるか。
「それより」
「ん?」
前置きした俺は、小声でこう言った。
「アリアはどうなった?」
「ああ、昨日も話したけど、とりあえず俺が降伏したから自室に戻って行ったぞ」
「で、今日はあそこに戻ると」
「そうだ……」
「お互い大変だな……」
「ああ……」
他人から見ると、凄く不気味な光景に見えそうだなこの会話。だって、キンジとシュウヤだよ? やばいオーラ出まくりじゃん。
そんな状況でも構わずに会話している間に、武偵高に着いたのでキンジと別れて、2年C組の教室に入っていった。
入ると窓際の席に、ヘッドホンを付けた狙撃科Sランク武偵の天才狙撃手、麒麟児レキが座っていた。あいつとキンジとは何回かパーティーを組んだな。
どうでもいいが、レキの苗字は不明。本人も知らないらしい。
相変わらず何を聞いているのか気になるが、考えないことにしておこう。
普段と何も変わらない自分の教室を見渡しながら、自分が今いるのは武偵高における何一つ変わらない日常の中だということを感じていた。
相変わらず賑やかで、
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