第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第05弾 旧友
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い突っ込みを華麗に紙回避した俺は質問を投げかける。
「お前、強襲科に戻るのか?」
『ああ、そのことなんだが???』
「白旗上げたな?」
『なんでそれを!?』
「声のトーンから人間の心理を推測して見た結果ってとこかな」
推理理由を明確に説明していく。
『全くお前にはお手上げだよ。流石、探偵科Sランク修了武偵』
そう、俺はすでに探偵科の課程を全て終えてしまっているのである。だが、こいつの心理を読めた理由はそれだけではない。
「まあ、お前との付き合いが長いってのもあるけどな。で、戻って来るってことだよな?」
『一応な。条件つけて戻るってことで話はつけてある。それに俺はまだアリアに知られていない切り札がある』
「……ヒステリアモード」
H・S・S???通称ヒステリアモード。
性的興奮によってβエンドルフィンが一定以上分泌されると、神経伝達物質を媒介し大脳・小脳・精髄といった中枢神経系の活動を劇的に亢進される状態のこと。
ヒステリアモード時には思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上する。遠山家の人間が持つ特異体質。
その代わり、女性のことを最優先で考えることで物事の優先順位付けが正しくできなくなったり、女性にキザな言動を取ってしまうなどの反作用があるとかなんとか。
名称はキンジが独自に名付けたものらしい。
「因みに、いつから取るの? 強襲科の自由履修?」
『そこまで分かっていたか……』
「なんとなくでね」
ほぼほぼ直感だがな。
『一応2日後から出る予定だが。なんでだ?』
「いや、お前が戻ってくる日を知って置かないと大変なことになるな〜なんて思ったりしたから」
『俺は疫病神か!?』
似たようなもんかもな。まあ、それは内緒ということで。
「強襲科の奴らからすれば神様みたいなもんじゃないのか?」
『あんな奴らに好かれたくない』
「激しく同意」
嫌だよね。あんな奴らに好かれるの。
『元はといえば、全部ヒステリアモードのせいだな……』
「入学試験の時とか?」
『ああ』
「確かに俺の改造した銃1挺と、バタフライナイフ一本であの成績だもんな」
『今考えただけでゾッとするぐらいだ』
東京武偵高の入学試験の時のキンジは、今あげた武装のみでSランクの評価をもらっている。
キンジは本気になれば強いんだけどね……。それも、俺以上に。
「まあ、とりあえず頑張れよ。じゃあまた」
『ああ』
そう言って俺は電話を切り、自分の部屋(一人しかいないが)の机に向かって行った
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