第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第04弾 〜Flashback memories(悲しき過去)〜
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言っていることは全て本当である。俺はほぼ全ての学科を受けてきた。もっとも今は、強襲科と装備科と救護科の三つに絞っている。
「最後に、私と同じでロンドン武偵局に所属していると言うことね」
「ああ、そのことについては少し誤りがあるな」
「?」
「俺はあそこに所属している訳じゃないんだ」
「どういうこと?」
俺の返答に、彼女は問いかけてきた。
「あそこに行ってる理由は、なんて説明したらいいのか分からないけど俺を頼りにして呼ぶ奴がいるから出入りしているってだけなんだよ」
「それでも、あそこでかなりの成果を上げてるんじゃないの? あんたみたいなやつなら、通り名くらいあると思うけどね」
「通り名? ああ、それならつけられてるよ。えっとなんだっけな。あ、そうだ。確か、こんな通り名だったな???『人間戦車』」
「……え?!」
「どうかしたか?」
突然声を上げたアリアに対し、俺は尋ねた。
「あんたが、あの『人間戦車』? あの、いくつものマフィア組織を壊滅させたとかいう噂のある?」
「そういう名前らしいよ。もっとも俺は通り名に興味なんかないけど。ついでに言うと……噂じゃないよ」
過去のことを思い出した俺は頭を抱えながらそう返す。
「やっぱり、私の見込みは間違っていなかったんだわ」
迷惑な話だ。お前に見込まれても嬉しくないよ。でも、ここまでするということは何かあるな。
「お前、何を焦っているんだ?」
「?!」
「そんな驚いた顔するなよ。一応これでも武装探偵、探偵だぞ。今の言葉から推察するに何か時間が無いと読み取れる」
それに、伊達に探偵科のSはやってないし、な。
「そう、私には時間がないの。ママに、濡れ衣を着せたやつらを全員捕まえて、ママの疑いを晴らす必要がある。そのママの裁判まで時間がないの。だから……」
「分かった。それ以上言わなくてもいい。だから、泣くな」
泣きそうになったアリアにそう言った後、俺はこう言った。
「教えてやるよ」
「え?」
「あいつのこと知りたいんだろ? だから教えてやるよ」
「でも……」
「気にするな。これは俺の独断なんだから」
「そう」
こう前置きして、キンジの知っていることを、去年起こったとある事件のこととH・S・S以外のことを全て話した。そして最後に一枚の紙を手渡した。
「何これ?」
「俺の携帯の番号だ。何かあったら連絡してくれ。力にはなるよ。」
「え、でも……」
「気にするな、今日の決闘の時のお詫びとでも思ってくれ。俺はそろそろ行くよ。依頼があるんでね」
そう言って俺は立ち上がり、屋上を後にしようとした。
その瞬間アリアが何か呟いた気が
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