第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第02弾 禁忌解放
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ドの状態である。
バーストモードは極限状態に陥ることにより、γエンドルフィンの放出が一定量を超えることによって全身の神経、思考回路などへの伝達物質に媒介することで発動する。発動した際の特徴として、反射神経、運動神経や戦闘能力などが通常の人間の32倍まで上がる。反面、口調が強めになったり、性格がやたら好戦的になったり、思考が若干劣ってしまうなどのデメリットも持ち合わせている。
これはうちの家系に代々伝承されているものである。
ある事件をきっかけに、俺はこれを封印してきた。
どうしても、なりたくなかった。
でも、現になってしまっている。
だが、ドレイにならないためにも今は頼るしか無さそうだ。
若干鈍くなってきた思考でそんなことを思いながら、俺は新たに二挺のDEを抜く。今度のは、低反動モードには切り替えない。今の状態の俺なら、DEの反動くらいどうということはないからだ。
「さっさと、蹴りをつけようじゃないの」
俺はDEを構えながら彼女に言う。
「良いわよ。ただ、後悔しないでね!」
そう言って彼女は、いつの間にか再装填したらしい二挺のガバメントを構えた。
そして二発の銃弾をとても正確な軌道で俺に向けて放った。だが、その弾は俺に当たることはない。今の俺は見なくても自分に迫って来る銃弾のコースがわかる。狙いは???胸部!
迫る銃弾を見ないまま俺は構えを解き、地面を蹴って左に移動しながら体を右に90度回転させる。先ほどまで俺が居た位置を二発の.45ACP弾が通り過ぎて行く。俺はそれを真横から見届ける。これら一連の動作に名前をつけるなら???神回避!
俺が避けることを想定して居たのか、既に彼女はガバメントを小太刀に持ち替えていた。
すかさず俺は、両手のDEをフルオートに切り替えると同時に弾を一斉発射した。
またしても、彼女はその弾を避け間合いを詰めてくる。
その顔には一切の迷いがない。ただまっすぐに俺の方めがけて迫ってくる。
俺は弾が切れると同時に、弾倉を床に落とし、その弾倉を相手に向けて蹴った。
彼女はそれに動じることなく迫ってくる。
次の瞬間、俺の蹴った弾倉が鋭い光を放った。
「……ッ!? 何……これ?」
彼女が若干怯み、足を止めた。
「そいつは、閃光弾倉。お手製の武装さ」
そう言いながら俺は左手のDEをしまい素早く再装填し、光が収まるのと同時に銃を向けたが、そこに彼女は???居なかった。
「何処に???ッ?!」
彼女は僅か3メートルの距離にいた。弾倉に気をとられて彼女が移動してい
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