暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第3楽章〜不滅の聖剣・デュランダル〜
第31節「眠れぬ夜に気付いた想い」
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は、本気で泣きそうになった。
 たった3日間だけど、わたし達は中学生の頃よりも仲良くなれていたし、わたしにとっては翔くんや翼さん、師匠や了子さん達がいる二課は、日常の一部になっていたから……。
 だから、目の前でそんな日常の一部がノイズに奪われそうになったあの時は、心の底から願った。
 翔くん、死なないで!って……。そしたら……。
 
『生弓矢……俺に……彼女を守る力を!!』
 
 翔くんは、自分の手で奇跡を掴み取った。
 生弓矢の欠片を自分の身体に突き刺して、わたしと同じ融合症例になる事でノイズの炭素分解を脱し、更には新しいシンフォギアを手に入れた。
 涙が出るほど悲しかったはずが、涙が止まらなくなるくらいの嬉しさに変わった経験は、あれが初めてだったなぁ。
 
 それから2人で一緒に歌って、ノイズ倒して。翔くんのバイオリン、綺麗なんだよねぇ。今度、任務以外で聴いてみたいかも。
 任務が終わった後は、翼さんや緒川さんも揃って、ふらわーで一緒にお好み焼きを食べた。いつもと違うメンバーで食べるお好み焼きも美味しかったな〜。
 
『もしかして、響ちゃんの彼氏だったりするのかい?』
 
 ……そういえば、あの時おばちゃんに言われた一言が、今でも胸に引っかかる。
 
 わたし……わたしは……翔くんの事、どう思ってるんだろう?
 
 
 
 ううん。本当はもう、とっくに分かってる。
 
 こうやって翔くんの事を考えだすと、どんどん止まらなくなっちゃって……。
 
 翔くんからの言葉のひとつひとつが、私の胸の中で生きている。
 
 思えば、未来や創世ちゃん達以外にはやらないような事も、翔くんが相手だと自然にやっちゃってたような気もするし……。
 
 わたしと未来の約束のために、ノイズを倒すの引き受けてくれたのに飛び出しちゃったのも、今思うと申し訳なさよりも、単純に放っておけなかったからだと思う。
 
 翼さんのことで落ち込みそうになった時や、あのネフシュタンの子がわたしを狙ってるって分かった時、わたしの不安を払おうとして肩に手を置いてくれたのは嬉しかった。
 
 師匠との特訓中、シャワー浴びて着替えようとした時に、わたしが入ってるの気づかなかった翔くんに……その……見られちゃった時は大変だったなぁ……あはは……。
 
 そして今日、わたしを暗闇の中から引き上げようとしてくれた翔くんが、気付かせてくれた。
 
 だって……あんなにドキドキさせられちゃったら、ちょっと遅れちゃったとしても、もう気付かない理由なんてなくなっちゃうじゃん!
 
「わたし、翔くんの事が……」
 

 好き……。ううん……大好き!!

 
 翔くん……翔くん、翔くん……。
 もう、翔くんの事を考えるだけで胸が
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