暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第3楽章〜不滅の聖剣・デュランダル〜
第30節「デュランダル、起動」
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驚き、目を見開く。
 そりゃそうだ。この前までの立花だと思うんじゃない!
 あれから特訓して、しっかり戦えるように鍛えられた立花だ。そう簡単に負けると思うなよ!
 ……まあ、伴奏に集中してるからこれ全部頭の中で喋ってるだけなんだけどな。
 さあ、ノイズはいくらでも追加出来るらしいが……そろそろあの子、自分から出てくる頃合いか?
 荒っぽい口ぶり、挑発的な態度とは裏腹に、姉さんとの戦闘から察するに煽り耐性は低め……。気に食わない展開が続けば、自ずと前線に出張ってしまう性格だと見受けるが、さてどう来るか……。
「解放全開!イッちゃえ、Heartのゼンブで!」
 ナメクジノイズの触手攻撃を、縦横無尽に飛び跳ね回り、素早く避けて接近し、拳一つでブッ飛ばす。
 次の瞬間、その立花の方へと棘状のの鞭が振るわれる。
 咄嗟に跳躍した立花は、そのまま空中で回転すると、着地の体勢を取るが……。
「進む事いが「今日こそはモノにしてやるッ!」ぐっ……」
 鎧の少女は立花の歌を妨害する為、その顔に飛び蹴りを命中させる。
 シンフォギアの弱点、それはフォニックゲインにより出力を安定させる為には、歌い続けなくてはならないこと。歌が止まれば、出力は一時的にダウンしてしまうのだ。
 ……だが、生憎とその欠点は今、それほど大きなものでもない。
 何故ならば!装者立花響の伴奏者である、俺の支援用アームドギア・天詔琴による演奏は、“フォニックゲインを安定させる力”がある!
 たとえ装者の歌が止まっても、伴装者の演奏が続く限り、彼女のシンフォギアの出力が下がる事は無い!!
 しかし、それはそれ。蹴られてバランスを崩した立花は、そのまま地面へと激突する。咄嗟に受け身を取れていたのは、叔父さんの修行の賜物だろう。
「立花ッ!」
「くううっ……やっぱりまだ、シンフォギアを使いこなせてないッ!どうすればアームドギアを……」
 土煙の中から、立ち上がる立花。その時だった。

 バァンッ!シュルシュルシュルシュル……

 ケースを突き破り、中に収められていた剣がその姿を現した。
 聖剣は黄金のオーラを放ち、宙へと浮かぶ。
「デュランダルの封印がッ!?うそ、覚醒……起動!?翔くんの伴奏で安定した響ちゃんのフォニックゲインに反応し、覚醒したというの!?」
「こいつがデュランダル……フッ、そいつはあたしがもらうッ!」
 鎧の少女が素早く跳躍し、デュランダルへと手を伸ばす。
「──渡す、ものかぁッ!!」
 少女の手がデュランダルを掴む直前、跳躍した立花は空中で少女へと体当たりして、彼女を押し退ける。
「ッ!?」
「ナイス!!」
「よし、取った!……──え」
 立花がデュランダルの柄を握った、その瞬間。周囲の風景が暗転した。
「ああっ……!」
「なっ
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