第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第00弾 〜プロローグ〜
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たが、俺は『面倒いからp???』と言いかけたら、即座に『来ないと風穴を開けるわよ!』と返された。ていうか、なんでキンジ? と思っていた俺に質問する暇は無かった。なんか、反論できる空気ではなかったからである。
因みにキンジとは俺の友人の事だ。
ついでに、何故かありがたいお言葉(?)まで頂いた。
「私には嫌いな言葉が三つあるわ。それは『無理』、『疲れた』、『面倒臭さい』。この三つは、人間の持つ無限の可能性を自ら押し留める良くない言葉よ。これからは、私の前でこの言葉を言うのは禁止ね」
と言った感じである。
「はいはい、分かりました」
と流そうとしたところ言葉を間違えたようで叱られた。
「返事は一回!」
「はい……」
こんな謎のやり取りをしていた。要するに、半ば脅されてこの場に立っているのである。
無駄だと思いながらも一応「俺に拒否権は?」と聞いてみたが無論、「無いわよ」と返された。
デスヨネー……。
と、ここまでの経緯はこんな感じ。
そして、今俺は一番疑問に思っていることを彼女に聞いてみた。
「なんで、俺なんだ?」
この質問も、ほぼ何の意味も成さなかった。要するに無駄だった。
「太陽はなんで昇る? 月はなぜ輝く?」
話が全くと言っていいほど噛み合わない……。
ていうか、質問文に質問文で返してくる奴初めて見たわ……。
まあ、今ので大体の真意はわかった。
「要は、自分で考えろってことだろ?」
「そうよ」
あー、やっぱそっち系ですか。
「思い当たる節はいくつかあるからなんとなくわかった」
「あいつとは違って理解が早いわね」
「そりゃどうも」
褒められても嬉しくない……。
「あと、今回の決闘についてひとつ提案が」
ここで俺はある提案を持ちかける。
「何?」
彼女は怪訝な顔で尋ねてきた。
「決闘についてのことなんだけど???」
「言ってみなさい」
許可降りたので俺は提案の内容を話し始める。
「俺が負けた場合は俺のことを好きにしていい。ただし俺が勝つ、又は引き分けだった場合は何も無し。試合時間は昼休みが終わるまで。これでどう?」
「……いいわよ」
少し考え込んだ後、彼女は渋々了承してくれた。
「ただし、一人のSランク武偵として本気で掛かって来なさい!」
「分かった、本気で挑むと約束するよ」
???この状態のままでの本気だがな。
そして、この日知ることになった。
???「人は生まれ持った性からは逃れられない」???と言うことを
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