暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第2楽章〜約束の流れ星〜
第20節「約束の流星雨」
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日一日の仕事や学業を終え、疲れと開放感に満ちた表情を浮かべながら帰路を目指して歩く街の人々……ではなく、もはや聞き慣れてしまった耳障りな鳴き声を発しながら溢れ出そうとする、特異災害の群れだった。
 一つ深呼吸して、胸に浮かぶ聖詠を口ずさむ。
 

「──Toryufrce(トゥリューファース) Ikuyumiya(イクユミヤ) haiya(ハイヤァー) torn(トロン)──」

 
 光に包まれた影が二つに分かれ、灰地に黒と白のスリートーンカラーでまとめられたインナーが形成されると共に再び重なる。
 両腕、両脚を包み込む鈍色の篭手と足鎧。そして胸に浮かび上がる赤い弓状の水晶体と、ジャケットのように装着される胸鎧。
 最後にヘッドホン状のプロテクターが耳を覆い、この身は鎧を纏って大地に立つ。
「今夜は星が降る夜だ。貴様ら雑音の鳴り響く場などない、神聖で厳粛な、尊き願いが翔び立つ一夜であると知れ!!」
 変身時に発生するインパクトにより位相差障壁を調律され、色の濃度を増したノイズ達へと啖呵を切り、俺は拳を左の掌へと打ち合わせると地面を蹴った。
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