暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第2楽章〜約束の流れ星〜
第19節「完全聖遺物・デュランダル」
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場にいる全員に電撃が走った。
 その一瞬だけ小さくなった一言を、四人は聞き逃さなかったのだ。
「そ、それって……」
「もしかして……」
「まさかビッキー……」
「ねえ響、ひょっとして……」
「「「「彼氏出来てるの!?」」」」
 四人が導き出した結論は、寸分違わずにその声をシンクロさせた。
 
「ちっ、ちちち違うよ!?翔くんとは友達だけど、そんなっ、彼氏だなんて言われるような謂れは全然ないんだから!!」
 彼氏、と言われて慌てて反論する響。しかし、動揺で名前を出してしまった為、安藤と板場までもがそれに食いつく。
「へぇ、翔くんって名前なんだ。苗字は?何年生?イケメンだったりするの?」
「ちょ、ちょっと待って!って事は土曜日の昼、響がアイオニアンの制服着た男子と一緒に歩いていたって噂は本当だったってわけ!?」
「まあ、このリディアン女学院の姉妹校の?一体どのような出逢いをしたんですか?」
「ちょっ、ちょっと!そんなにいっぺんに聞かれても答えられないよぉぉぉ!!」
 3人から質問攻めにされ、響は未来に助けを求める視線を送る。
 が……一番わなわなと肩を震わせているのは未来であった。
「響、これは一体どういうこと!?もしかして、最近一人で何処かへ出掛けてたのって、そういう事だったの!?」
「だから違うんだってば!!」
「何が違うの!一から説明してよ!!」
「ええ……えっと、その……。わかった、説明出来る所まで説明してみる……」
 未来にまで迫られたら敵わない。響は二課やシンフォギアの事を伏せながら、翔との出会いについて語る事になったのだった。

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