第2楽章〜約束の流れ星〜
第18節「約束の日、迫る」
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ハハハハハ!」
姉さんにセリフを先取りされ、不満を叫ぶと二人は可笑しそうに声を上げて笑った。
2週間前のギスギスとした空気は、とっくに消えていた。
「それにしても翔、お前のRN式……シンフォギアtype-Pは時間制限があったのではなかったか?」
姉さんの疑問に俺は、前にメディカルチェックの結果を聞いた時、了子さんから言われた事を伝える。
「立花と同じで、生弓矢は俺の身体と完全に融合しているらしい。お陰で制限時間は解消されたんだとさ」
「へぇ〜……って事は、翔くん私とお揃いって事?」
「ん〜……まあ、分かりやすく言えばそうなるかな?」
あの時は必死だったとはいえ、我ながらよくもまああんな真似が出来たものだ……。
あれが愛の力……立花を守りたい、という俺の願いが生み出した力か。
俺が好きな特撮映画のヒーロー達も、口を揃えて愛の力は無限だと言っていた。頭で分かっていたつもりのそれを自分の身で実感した、貴重な経験だったと思う。
「お揃い、か……。いや、流石に体質がお揃いというのは希少というか、特殊すぎやしないか……?」
姉さんのツッコミはごもっともだ。普通に生活してたら有り得ないもんな。
でも、俺の抱いているこの愛って、果たしてどれなんだろうな……。
友愛?恋愛?
個人的には無償の愛的なものだと思ってるんだけど……。
まあ、そこまで難しく考えることでもないのかもしれない。この感情が"愛"だという実感に、変わりはないのだから。
「それで立花、レポートは片付きそうか?」
「翔くんが手伝ってくれたお陰でバッチリだよ〜。未来との約束、ちゃんと果たせるかも!」
時間を見て、立花にはレポートの提出期限が迫っていた事を思い出す。
どうやら手伝った甲斐あって、早めに終わらせることが出来ていたらしい。
「そうか。ただし、提出には遅れるんじゃないぞ?」
「は〜い」
「むう……お前達、本当に仲が良いな……」
溜息混じりに姉さんがそう呟く。
そんなに呆れるほどの事だろうか?
「それじゃ翔くん、翼さん!また明日!」
「今夜中にしっかり仕上げるんだぞ!いいな?」
立花は手を振りながらシミュレータールームを出ていった。
やれやれ、あれだけ動いてまだ元気が残ってるとは。まあ、そこが彼女のいい所なんだけど。
「しし座流星群、か……。俺も見られるといいんだけど……」
ふと、そんな事を呟きながら、俺は立花の姿を手を振って見送った。
「……響、寝たら間に合わないよ?」
「……うん」
リディアンの学生寮。その一部屋の真ん中に据えられた机の上、もうすぐ書き終われるのが見て取れるレポート用紙の前で、響はこっくりこっ
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