第1楽章〜覚醒の伴装者〜
第10節「溢れる涙が落ちる場所」
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事になった。彼女の嗚咽が廊下に反響していたけど、有難いことに通りかかった職員さん達は空気を読み、揃って引き返して行った。
10分くらい経って、立花はようやく泣き止んだ。
すっかり温くなってしまったジュースを飲み干して、俺達は二人でエレベーターの方へと向かう。
「翔くん、今日はありがとう。私もちょっと、楽になった気がする」
「俺も、立花のお陰で気が楽になったからな。ありがとう」
「じゃあ、明日は頑張ろうね!」
「ああ。さっさと任務を終わらせたら、昼飯はふらわーへ直行だ!」
立花と二人でしっかりと握手し、ついでに"友情のシルシ"を交わす。
出会ってから3日。過ごした時間は短いが、今日は立花との距離がとても縮んだ気がする。
次は姉さんの番だな、とブリーフィングの後で仕事に向かってしまった姉さんを思いながら、俺はエレベーターの手すりを握るのだった。
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