TURN24 バトルオブエイリスその七
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「ロマーノ、北イタリアは共に瞬時に占領されるだろう」
「そうなればですね」
「エイリス戦どころではない」
レーティアは苦い顔で述べた。
「だからここはだ」
「エイリスを一気に占領すればいいんじゃないかい?」
プロイセン妹がモニターに出て来てこうレーティアに言ってきた。
「そうすればどうだい?」
「そうですね。ロンドンを占領してそこから一気にいけるのではないですか?」
ハンガリーもこうレーティアに言う。
「ではこのまま」
「いや、エイリス人はしぶとい」
嫌になる程わかっていたレーティアだった。このことも。
「ロンドンを陥落させて終わらない可能性もある」
「スコットランドや植民地がありますね」
オーストリアはそうした星域のことを述べた。
「ですからここは」
「仕方がない。軍を割く」
レーティアは苦肉の策を出した。止むを得なく。
それでだ。こうロンメル達に命じたのだった。
「ロンメル元帥にプロイセン君、プロイセンの妹君もだ」
「はい、今からですね」
「イタちゃん達への援軍に行くんだな」
「すぐに向かってくれ」
高速機動部隊でだ。即座に救うというのだ。
「わかったな。それではだ」
「了解です。それでは」
「すぐに行かせてもらうぜ」
「ここでイタリンを失う訳にはいかない」
そうするしかないことだった。
「だからこそだ」
「じゃあ行って来るね」
プロイセン妹が応えてだ。すぐにだった。
ロンメル達三個の高速機動部隊が戦場を離脱してイタリン方面に向かった。こうしてイタリンは救われようとしていた。だがそれによってだった。
ドクツ軍の戦力が減った。その結果攻勢が弱まった。それを見てだ。
ロレンスがだ。すぐにセーラとイギリスに言ってきた。
「好機かと思いますが」
「そうですね。敵の戦力が減りました」
「何か向こうで言い合ってたみたいだな」
「ドクツ軍はぎりぎりの戦力で戦っていました」
その三個艦隊分がだ。彼等の圧倒的な攻勢の分だったというのだ。
「それがなくなった今は」
「はい、攻勢が弱まっています」
「それにだな」
ドクツ軍の攻勢が弱まったことでエイリス軍は崩壊直前だった戦局が持ち堪えられていた。それを見てセーラとイギリスは言うのだった。
「我が軍にも余裕が出てきましたね」
「僅かにしてもな」
「こちらも攻勢に出ましょう」
これがロレンスの献策だった。
「あの戦力のドクツ軍なら対抗できます」
「わかりました。それでは」
「方陣から一気に攻めるか」
セーラとイギリスが言い。こうしてだった。
エイリス軍はまた陣を組み替えた。そうしてだった。
彼等は即座に攻勢に移った。これまで側面から攻撃を仕掛けて撹乱していた高速機動部隊がいなくなていたこ
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