第5話 開いた口がふさがらない
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のとおり食堂さ!」
《バタン!》
ずっこけて思いっきり頭をぶつけてしまった。地味に痛い。
「なんで造ったの!?必要だったかこれ?」
「あって困らない設備だからね。その代わりメカニックルームが後回しになって全然完成してないんだけど」
「逆だろ!普通絶対逆だよなぁ!?」
「まあ、そんな細かいことはおいといて次行こうか?」
ハルに続いて次の部屋に入る。
「広いな」
「まぁ、そんくらいないと使えないでしょ?」
広大なスペースが広がっていたここはさしずめ模擬戦用のフィールドと言ったところか。
「たしかにな。こんくらいあれば暴れられそうだな」
「何言ってんのさ。ここは倉庫(・・)だよ?」
「は?」
「いや、だから倉庫だって」
「トレーニングルームじゃなくて?」
「倉庫」
「じゃあ、トレーニングルームは?」
「まだ未完成」
「…お前ってひょっとしてバカ?」
「お笑いに昔から興味があったんだ。こういうボケもいいよね?」
「じゃあ、ツッコミが必要だな?」
「いや、ご遠慮願うよ」
握られた拳を見て後ずさってく。アホらしかったので拳を解いて、次を促す。
「次は真面目だからね」
「そういう前置きがあると尚更疑いたくなるんだが。海斗も何か言ってやれよ…うん?」
「あれ?」
ふと、振り向いてみるが着いてきているはずの海斗の姿が見えない…
「…今までの道中に果たしてはぐれるような難所があっただろうか?」
「ないね。ま、大丈夫だよそれも含めて次の目的地に用があるんだから」
「?」
「ああ、次の目的地はね…庵治戸の中枢部であるオペレーションルームなんだ」
……
…
「ただいま、戻ったよ!」
「や、誰に言ってるんだし」
部屋に入った瞬間にハルの奴がそんなこと言うから誰かいるのかと思ったが…誰もいない…
『お帰りなさい』
と思ったらスピーカーから女性の声が流れてきた。
「いい子で留守番できてたかな?」
『もちろんよ。あ、そういえば食堂でコソコソしてた子が居たんだけどどうする?』
その言葉と共にモニターに先程見てきた食堂で一人ご飯を食べる海斗が映し出される。
「うん、強制的にここに連れてきてくれる?」
『了解』
『へ?って、また落ちるんさ!?』
その瞬間、モニター内で海斗の真下に突如穴が開きそこに海斗が消えていった。
「デジャブだな」
「だね」
「フゲッ!?」
天井に穴が開いて、何かが降ってきて地面に落ちた。…顔から。
「うわ、痛そうだな…」
「あぁ、鼻血出てる。かわいそうに」
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