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ヘタリア大帝国
TURN23 タイの話その十一
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ね」
 アメリカ妹は右目をウィンクさせてそのドロシーに述べた。
「けれど頼りにしてるよ」
「有り難う」
「じゃあ。軍事費は調達するから」
 クーがまた言う。
「予算のことは任せて」
「ニューディール政策で何とか立ち直ったけれど」
 ハンナはまたシビアな口調で述べた。
「それでもまだ我が国は経済的に辛いわね」
「それは何とかできるから」
 クーはこうそのハンナに答えた。
「祖国さん達の体調も任せて」
「クーにもいつも助けられてるな、僕は」
「だから。ガメリカ人だから」
 それは当然だとだ。クーはその気弱そうな態度でアメリカに答える。
「気にしないで、祖国さん」
「いやいや、僕は感謝の気持ちは忘れないぞ」
 アメリカは明るくクーに返す。
「クーはよく頑張ってくれてるぞ」
「すいません」
「クーの方こそお礼はいいぞ。さて、それではだ」
 アメリカが場の音頭を取ってきた。
「これから正義の為に戦おう」
「ええ、ガメリカの正義の為にね」
 ハンナが最初にアメリカの言葉に応える。
「私達も戦いましょう」
「じゃあ。コーヒーとかコーラだけれど乾杯ね」
 キャロルは自分が持っているコーヒーカップを手にして一同に言った。
「ガメリカの為にね」
 こう言ってだ。アメリカ達と四姉妹は共にコーヒーやピザを楽しみながらこれからのことを考えていた。エイリスは他の国々に冷めた目でその国難を見られていた。


TURN23   完


                         2012・5・10
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