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おぢばにおかえり
第五十五話 おぢばのバレンタインその十七

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「そうさせてもらいます」
「そうしてね。色々な教会を見させてもらうのも勉強だけれど」
 それもかなり勉強になります、教会といってもそれぞれで大教会でも何かと違っていてその違いを知ることが勉強になるのです。
「そこで事故に遭うなんて」
「お話にならないですね」
「だからね」
 それでと阿波野君に言いました。
「注意してね」
「車と変な人にはですね」
「本当にくれぐれもね」
「何もなくて笑顔で勉強させてもらって帰る」
「親御さん達の為にもよ」
 勿論親神様、教祖様、祖霊様の為にもです。
「そこはちゃんと気をつけてね」
「はい、そして次の日もですね」
「会いましょう、私も気をつけてるし」
 かく言う私自身もです。
「そこはね」
「そうですよね、先輩は」
「ええ、車とか気をつけないと」
 変な人にもです。
「危ないから」
「特に先輩は女の子で」
 それにと言ってきました。
「しかも滅茶苦茶可愛いですし」
「だから可愛くないわよ」
 何でここでいつもみたいに言うのかって思いました。
「全く、そんなことばかり言って」
「僕が思ったことですよ」
「そうかしら」
「はい、ですが本当に気をつけて下さいね」
「危ないところにも人にもよね」
「男の人とお会いする時は特に」
 そうした時はというのです。
「危ないですから」
「だからなのね」
「はい、よく気をつけて」
 そうしてというのです。
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