第一章
[2]次話
見事四連敗
この時落語家の河東小根助とテレビによく出ているタレント照井藤は豪華な会員制のバーで飲んで自分達が応援している読売ジャイアンツのことを話していた、広島東洋カープから丸を『獲得』してそれで優勝出来た。まずはこのことを喜び祝い。
シリーズのことを話した、河東はその卑しい顔をへらへらさせて照井のガチャ目でスキンヘッドの狂気を感じさせる顔を見つつ話した。
「相手はソフトバンクですけれどね」
「巨人が負ける筈ないだろ」
照井は最高級のジョニ黒をロックで飲みつつやはり最高級のスコッチを飲む河東に応えた。
「そんな筈ないだろ」
「相手ソフトバンクですしね」
「あそこペナント二位だろ」
「優勝してないですしね」
「たまたまクライマックス勝っただけでな」
それに過ぎずというのだ。
「ペナントぶっちぎりで優勝してクライマックスも何なく勝った巨人の相手になるか」
「あそこ南海時代からシリーズうちに負けてますしね」
「一回勝っただけだぞ」
その一回は杉浦忠の四連投四連勝の時である、伝説的な名投手であるこの投手の好投によって得られた制覇だった。
「それで巨人に勝てるか」
「ですよね、それじゃあ今度のシリーズは」
「巨人が勝つさ、それでな」
「日本一ですね」
「久し振りのな、やっぱり野球は巨人でな」
「巨人が勝たないと駄目ですよね」
「そうだよ、他のチーム応援している馬鹿共に見せてやるんだ」
テレビ業界に深く関わっておりかなりの収入を誇る照井は最高級のジョニ黒を浴びる様に飲みつつやはり最高級のスコッチを溺れる様に飲む河東に話した、二人共テレビではまるでカルト教団の信者の様に巨人を応援することで知られている、特にフロントの側に立っていることがネット界隈で批判もされている。
「今年こそな」
「ですね、じゃあ明日からのシリーズは」
「巨人の勝ちで決まりだよ」
「全くですね」
二人はこう話して高いが味はわかっていない酒を飲み店に出るとセクハラをし巷の若い人にも絡んでいた。トラ箱に入れられそうになってもテレビで言うぞと警官を脅して難を逃れた。そのうえで彼等は日本シリーズを観戦したが。
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