『秋のはじまり』
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何気無い言葉が何気無く傷付ける。
そんなことを学んで来た君は慎重に言葉を選ぶ。
傷付けられ続けてボロボロに破けた心の君は、誰かを傷つけたくなった。
辛かったよね、解るよ、なんて簡単には言わない。
それが無神経だってことは誰より解るから。
優しい君が狂暴になる位、心が壊れてる。
今は何も言わない。ただ、ちゃんと此処に居る。
君がどんな風に僕を傷付けようと、大丈夫だから安心していいよ。すべて受け止めれるから。
君の心がほんの少しずつでも晴れてくなら、何だって出来るから。
また元の君に戻ったなら、潮香る港で満天の星空の下で花火をしよう。
君は叫び倒した。
最初で最後になった。
心の奥底の闇を吐き出した。
あの時のキラキラした綺麗な夜の海と月、そして美しい君の涙と、儚い花火は決して忘れはしない。
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