TURN22 各国の会議その十三
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の国で挑むべきですね」
これがタイのソビエトへの戦略だった。その表情も目の光も穏やかだがそれでもだ。その言葉はしっかりとした、寸分も動かないものだった。
そのしっかりとした言葉でだ。彼は言うのだった。
「そして全力で。共有主義も根絶しなければ」
「後々厄介なことになる」
「既に各国にシンパが出て来ています」
タイはベトナムにこのことも話した。
「そして工作を開始しています」
「私達の民族主義と共有主義が重なるとな」
「おかしな大義名分も与えてしまいますね」
「だからだ。太平洋での戦いは日本に勝ってもらい」
「そのうえでソビエトと戦いましょう」
「では日本に私達の考えを伝えてくれ」
「はい、それでは」
タイは微笑んでベトナムの言葉を快諾した。こうしてだった。
タイは密かに日本に向かった。原始の八国以外の国々も動いていた。彼等にも彼等の思惑があるが故に。
TURN22 完
2012・5・8
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