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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:26 頑張ってくださいよ。おねえさん?
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のが大人でしょう?」

「り、理不尽な」 

「別に普通の20歳ならともかく、成人で執務官ですもん。理性は普通に保って下さいよ」

「理不尽な!」
 
 し、震離が冷たい……笑ってるから本気ではないというのが分かるけれど。

 不意に笑ってしまうと、震離も笑ってくれて。
 だけど、グラスの縁をなぞりながら何処か悲しそうに、
 
「……きっと私は元の世界じゃ、こんなふうにフェイトさんと話せないだろうなぁ」

「……そんな事ないよ」 

 突然の言葉に驚くけれど、すぐに言葉を返す。
 しかしなんでまたそんな事を言うんだろう?
 
「そんな事ありますよー。だって、ここまで話が合うのは……貴女が響を選んで、響も貴女を心から好いたからですもん」

「……え、あ、や」

 改めて言われるとやっぱり照れる。顔が熱く、赤くなってるのが自覚できるから困る。けれど、
 
「大体少し考えれば分かることですよ。私の世界ではフェイトさんではなく、奏とゴールした以上、私からすればフェイトさんは親しい上官ですし、仲良くなってもここまでぶっちゃけた話は出来ないですもん」

「そんな事……」

 無い、とは言えなかった。
 たしかにそうだ。私が響以外で接点があるのは奏だけで、他の面々とは隊員としての接点はあるけれど、なのは達と比べれば接点は少ない。 
 それはきっと、平行世界でも同じなんだろう……そうだとしても、接点が少ないのがここまで影響するなんて……。
 
「ま、それはそれとして。ここまで話があう人は滅多に居ないので。この繋がりは大切にしたいです」

「それは……うん。私もだ」
 
「共通点が好きな人が女の子(笑)に成れるっていうのもどうかと思いますが可愛いから問題ないですし」

「確かに。不思議な感覚だよね。なんだろ、前よりもっと震離が近く感じるよ」

「だって歳だけ言えば、もうフェイトさん追い抜いてますし。落ち着きもしますよ」
 
 ……ん?
 
「あ、そっか。数年経過してるって言ってたっけ?」

「見た目はあまり変えてない……というか変わらないので、気持ちは若いほうだと思うんですけどね」 
 
 こ、こういうところでも接点が少なかったのが影響してるのが辛い……!
 
「ま、フェイトさんが……明確に変わったって思うのは。また逢えたら分かるんじゃないんですか? 頑張ってくださいよお義姉さん(・・・・・)?」
 
「……うぅ」 
 
 ……とっても難しい義妹が出来たなって。
 
 
 
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