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ヘタリア大帝国
TURN22 各国の会議その十二

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「そして彼等も彼等の都合があります」
「ガメリカは中帝国と結んで太平洋経済圏を作りたい様だな」
「そうです。私達も含んだ」
「それ自体は有り難いがな」
「しかし盟主はガメリカさんで二番手が中帝国さんです」
「そして三番手にだな」
「日本さんです」
 破る相手だがだ。戦争の後のことも考えているというのだ。
「おそらく日本さんをソビエトに差し向けるでしょう」
「北の抑えか」
「戦略としては正しい方法の一つですが」
「しかし。そうなるまでにか」
「三国の間で激しい戦いは行われます」
「私達は日本の侵攻を受ける形でそこから日本に独立を認めてもらう」
「私から今からそのことを日本さんとあちらの上司の方にお伝えして」 
 植民地やタイの戦略はそうなっていた。
「勿論日本さんも経済圏を作りたく植民地については好意的ではないので」
「独立は認めてくれるな」
「しかし私はともかく貴方達は日本さんが最初に認めてくれてその軍が駐留します」
「では日本につくしかない」
「そのうえで独立を認めてくれるガメリカさん、中帝国さんとどうするかです」
「彼等も彼等の都合で私達の独立は認めるがな」
 太平洋経済圏確立の為だ。それでエイリスの植民地のままでは話にならないのだ。
「だがそれでもか」
「はい、貴方達は日本さんにつきざるを得ません」
「なら日本の勝利の為に戦うだけだな」
 日本と共にだ。そのガメリカや中帝国とだというのだ。
「枢軸につくか」
「その形になり太平洋経済圏の確立を目指すことになります」
「どちらにしても太平洋経済圏は確立されるか」
 日本が勝とうてもガメリカ、中帝国連合軍が勝とうともだというのだ。それは間違いなかった。
 だがそれでもだった。ここで問題は。
「日本が勝った場合はどうなる」
「日本さんのご性格からしてガメリカさん達の様に明確に一番や二番を決められません」
「緩やかになるか」
「勝った日本さんが盟主になろうともです」
「ガメリカや中帝国は横暴な一面が強いな」
 ベトナムもこのことはよくわかっていた。
「彼等が勝てば我々は」
「独立してもその地位は低いです」
「そうなるな。間違いなく」
「ですが日本さんが勝たれるとです」
「平等か」
 各国の地位や立場、それはだというのだ。

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