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曇天に哭く修羅
第一部
歩幅
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紫闇は才能が無いながらも聖持やエンドと一緒に今まで魔術師への道を歩んできたのだ。

同じ歩幅に合わせてもらいながら。

彼等が紫闇と鍛える以外のところで修業しているのは知っているが、もしも二人に置いていかれたのなら自分は耐えられないだろう。


(だからせめて、クリス・ネバーエンドには追い付かないと。出来るだけ早く)


彼等の好意に甘えるだけなのはもう嫌だ。

紫闇は自分を信じてくれる幼馴染みの期待に応えようと必死に藻掻いていた。

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