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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。後編
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「ミーナ中佐より、レーダー主へ!新しく出現したネウロイを把握している!?把握しているなら、直ぐに報告して!!」
『501レーダーより、ミーナ中佐へ!こちらの方でも把握しました!!新しく出現したネウロイは、現在、地点330-132-228に向かって飛行しています!!』
「なんですって、ロンドンの方向じゃないの!!」
レーダー主の報告を聞き、ブリタニアの首都ロンドンに、ネウロイが迫りつつある事実を前に、並々ならぬ緊張感がミーナ中佐を含めた俺達に走る中、レーダー主は、更に報告を続ける。
『現在、ブリタニア陸軍の対空砲部隊及び、ブリタニア海軍の防空艦が迎撃の為に出撃しており、あと20分ぐらいで、迎撃戦闘を開始するとの報告であります!市民の避難要請も各関係機関に伝えております!!』
「ダメ、それじゃ間に合わないわ!!」
レーダー主の報告を踏まえ、素早く脳内で、状況をシミュレーションしたミーナ中佐が悲痛な叫びにも似た声を上げる中、坂本少佐が俺の方に顔を向け、こう聞いてくる。
「ウィーラー……、新人のお前に頼むのは酷な話なのは分かっている……。だが、奴の速度に追いつけるストライカーユニットは、お前のP-80だけだ……行けるか?」
「……命令ですか?」
「いや……そうではない」
「「「「「「………」」」」」」
「……はぁ」
少佐が俺にそう問うと同時に、他のメンバーも一斉に俺に視線を向ける。
その視線を前にして、俺は目を瞑り、一回息を深く吐き出し、胸や脳内を駆け巡る思いや感情を整理していく。
確かに、奴の速度に対抗できるストライカーユニットは、俺のP-80だけ……それは紛れもない事実だ。
だが、俺は今日が航空歩兵としてのデビュー戦であり、さっき上げた戦果も全て仲間との共同での物……つまり、俺一人でネウロイを撃墜した事は、まだ無い。
そんな圧倒的な経験不足な状態で、圧倒的な速度を誇るネウロイを相手にしなければならないのだ……。
戦場では、実戦経験の有無は勿論の事、その経験が豊富か、欠乏か等で、ほぼ生死が決まると言っても過言では無い。
現にコマンドだった頃には、士官学校を出たばかりで、イキってばかりのペーペー士官が真っ先に死に、俺の様な兵卒や下士官からの叩き上げの方が生き残る事が多く、殆ど士官学校出身のエリートより、俺達、たたき上げ組の方が現場を仕切っている事が殆どだった……というか、士官が生き残るのは、たたき上げ組の活躍が殆ど。
その事をよく知っているのは、俺だけに限らず、此処にいる全員だ。特に歴戦のウィッチである坂本少佐は人一倍、その重要性を知っている。その上で、俺に頼んでいるのだから、まさに切迫している状況と言った所だろう……。
まぁ……一応、信頼関係があるからこその頼みなのだろうが……。
「……ウィーラー」
「
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