暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。後編
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、声を張り上げた俺は体全体を上に向けると、一気にブーストを吹かし、宙を斬る様に急上昇し、急上昇に伴うGや向かい風を顔や体全体で感じつつ、ふと横目でシャーリーの方を見る。
その視線の先に居たシャーリーも、P-51のプロペラを目一杯回し、俺に続いて上昇していた。
「シャーリー、付いてきてるよな!?」
「んな物、見りゃわかるでしょ!」
「それもそうか!!」
……と二人して、お互いに付いてきている事を確認しつつ、上昇し続け、共に高度10000万を超えた所で一旦、水平飛行に移る。
水平飛行に移ると同時に、俺は一回息を「ぷはぁ!」と深く吐き出しつつ、己の肺の中に新鮮な空気を取り込むと、傍にいるシャーリーに話しかける。
「シャーリー、一気に急降下して仕留めるぞ!準備良いな!?」
「あぁ、いつでもどうぞ!」
そう言って親指を立てるシャーリーを見つつ、俺は「ふぅ……」と再び息を吐き出しつつ、覚悟を決め、叫んだ。
「行くぞ!!」
この叫びと共に、今度は、先程の上昇時とは逆に頭を思いっきり下に向け、重量に引かれる様にして、降下すると、シャーリーも俺と同様に降下していく。
それと同時に、俺は無線機のレシーバー越しにミーナ中佐に連絡を入れる。
「ミーナ中佐!現在、降下中!!数秒後にロケット攻撃を行いますので、退避の用意を!!!」
『了解っ!』
そう無線連絡を終えた俺は、更にP-80の魔道エンジンに魔力を注いでく。
瞬間、P-80のハルフォードエンジンは、まるで獣の叫び声の様なエンジン音を鳴り響かせ、フル回転し、まるでドラゴンの吐き出す炎の様なジェットブラストを吐き出しつつ、速度を上げていく。
速度を上げると、同時に先程の上昇の時とは、比べ物にならないGと風圧によって、体と体内の内臓全体が引っ張られる感覚を感じる。
「っ!!」
思わず、この感覚を前に嘔吐しそうになるのを堪えつつ、一気に高度を急降下し、目の前のネウロイや、周りで戦う他のメンバーの姿が段々と大きくなるのを見ながら、ロケット弾の射程内にまで接近していく。
それと同時に、横目で俺と同じ様に降下しているシャーリーを見つめると、彼女も、俺と同様に急降下に伴うGや風圧に耐えつつ、一気にネウロイに狙いを定めていた。
俺はそんな彼女に、ロケット弾の操作レバーの上部にある発射スイッチに指をかけながら、こう話しかける。
「シャーリー、ミーナ中佐に退避の連絡を入れたら、3秒後に攻撃!お前もタイミング合わせて、ぶっ放せ!!分かったな!?」
「んっ!」
この俺の呼びかけに対し、サムズアップで答えるシャーリー。彼女のOKも確認した所で、俺はミーナ中佐に連絡を入れる。
「ミーナ中佐、ロケット弾による攻撃を開始します!退避を!!」
『分かったわ!全員、退避!!退避しなさい!!!』
そう俺の無線連絡に
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