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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。後編
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ロイの破片が飛び散ったかと思った次の瞬間には、衝突の衝撃に耐えられなかったネウロイのコアが砕け散ると同時に、2体のネウロイは一気に砕け散り、白い破片になっていく。
「………」
この光景を目の当たりにして、思わず呆然とする俺に対して、シャーリーは、自信に満ち溢れた表情で、こう言ってくる。
「どんなもんよ!!」
「……あぁ、やるな。お前」
基地で初めて会った時に見せたスピード狂の様子からは、想像もできない、ベテランとしての風格を見せる彼女に対し、掛ける言葉が見つからない俺。
そんな俺を見つめながら、彼女は「ふんっ!」と鼻で軽く息をすると、こう言い放つ。
「まぁ、こんな感じでやれば大丈夫って事さ!さぁ、あの堅物を仕留めに行こうぜ!!」
「あ、あぁ、行くぞ!!」
彼女の声にそう答えながら、俺は彼女と共に、当初の目的であった爆撃機型のネウロイの撃破の為、動くのだった。
その間にも、坂本少佐とミーナ中佐の指揮の元、残る501の面々は果敢に爆撃機型のネウロイに猛追を加えていく。
「撃って、撃って、撃ちまくれ!銃身が焼き付いても構わん!!」
「ウィーラー大尉、聞こえる?今どこにいるの!?聞こえているなら、応答して!!」
叫びながら、13号機関銃を撃ちまくる少佐の傍で、ミーナ中佐は素早く無線機越しに、俺達の位置を確認してくる。
このミーナ中佐の呼びかけに、俺は無線機のボタンを押しつつ、応答する。
「はい、聞こえてます!現在、中佐の方から見て、爆撃型ネウロイの後方5時の方向です!!」
俺の報告に対し、『了解、確認したわ!』と言うミーナ中佐に対し、俺は続け様に、こう言い放つ。
「これから上昇して、上空からロケット弾による攻撃を仕掛けます!その瞬間には、合図するので、ネウロイ周辺にいるメンバーを全員退避させてください!!」
『分かったわ!全員にその事を伝えるから、頼むわよ!!』
「了解っ!」
そう言ってミーナ中佐との無線通信を終えた俺は、再びロケット弾ポッドの操作レバーを握りしめつつ、後続するシャーリーに向けて、話しかける。
「今の聞いていただろ?」
「あぁ、バッチリね!さぁ、早くやろうぜ!!」
俺の言葉にそう答える彼女の表情は、まるでサーカスで目玉のショーを今か、今かと楽しみに待っている子供の様な表情だった。
こいつ、そんなにロケット弾の発射が見たいのか?いや、彼女の場合は、単にこの新型ストライカーであるP-80の新型である性能が見たい……と言うか、試したいんだろう。全くこの暴走族が。
そんな彼女に対し、呆れつつも、同時にこんな状況下でも、マイペースを貫ける事にどこか羨ましさを感じつつ、俺は息を吐き出すと、決意を固め、声を張り上げた。
「よし、行くぞ!付いてこい!!」
一人、自分とシャーリーに言い聞かせるように
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