暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。後編
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上昇しようとした時、シャーリーが、俺を止める様に、俺の左肩を掴むと、続け様にこう言い放つ。
「このタイミングで、不用意に動いてみろ!一瞬で、ハチの巣にされるぞ!!」
「ちっ!!」
確かにシャーリーの言う通りだ。航空歩兵の動きは、戦闘機の機動に準ずる物があり、搭載機銃の銃口の狙いが敵から外れる上昇や下降のタイミングは、まさに絶好の攻撃のタイミングだ。
無論、航空歩兵は人である以上、敵に対し、視線を向けつつ、銃を向け、反撃することも可能だが、牽制程度の反撃に過ぎない。
そうである以上、最初から、狙いを付けて飛んでくるネウロイ側の方が圧倒的に有利……ということは、コマンドから、航空歩兵に鞍替えして以降、教官や姉御方から、耳に胼胝ができる程、言われている……。

が、しかし……。

「何もせず、やられろって言うのか!?」
と、”結論”に対して、納得できない俺がシャーリーに対し、怒号にも近い叫びを上げる。
対するシャーリーは、俺の叫びを聞きつつ、「ふんっ!」と鼻にかけた様な笑い声を上げると、余裕の表情で、こう言い返してくる。
「まぁ、あたしに任せな!とりあえず、まっすぐ突っ込め!!」
「っ!?」
シャーリーは、俺の左肩をパシッ!と叩きつつ、そう言いながら、前のネウロイに視線を向けつつ、横目で、後方のネウロイにも視線を向ける。
そんなシャーリーを横目に見つつ、俺も彼女と同じ様に、両方の目をフル活用して、前後から迫ってくるネウロイに視線を向ける。
この間にも、挟撃を仕掛けるべく、前後から迫ってくるネウロイは、更に距離を詰めてくる。
そうして、段々と近付くに連れて、大きくなっていくネウロイの姿を目の当たりにして、思わず額を1筋の汗が伝い、心臓が激しく鼓動を打つ中、シャーリーに視線を向けると、その先にいた彼女は、今までに見た事の無い真剣な表情で、ネウロイを見つめていた。
(うおっ!?)
今まで見た事の無かった彼女の真剣な表情を目の当たりにして、声にこそ出さなかったが、思わず胸の家で驚愕する俺。
そんな胸の内を知らないシャーリーは、先程と同様に、前後から、迫りくるネウロイに視線を向けている……と思った瞬間だった。

「今だ!右に飛べーっ!!」
「っ!!」

まるで覚醒したかのように、大声で叫ぶ彼女の声に驚きながらも、彼女の指示通り、右に体を傾け、回避機動を取る俺。
それと反対に、シャーリーが左に回避機動を取るのを、横目で見た、次の瞬間だった。
『『AAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』』
まるで、人間があげる悲鳴の様な金切り声を上げつつ、俺とシャーリーを前後から、挟撃しようとしていたネウロイが、俺とシャーリーの軌道変更に対応できず、まるで自動車が正面衝突するかの様に、激しくぶつかり合う。
その瞬間、当たりに一面にネウ
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