暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
運命が動き出す時……。後編
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れてついてくるのが見えた。
流石は、ブリタニアが誇る最高級性能のマーリンエンジンを搭載しているP-51だ。他の国の技術陣からも、最優秀レシプロストライカーと評されるだけはある。無論、それを使いこなす彼女の高い技術があってこそだがな……。


付いてくる彼女を見て、そう思いながら、俺は前の方を見返しつつ、右手で持っていたトンプソンM1A1を左手に移し、空いた右手で、P-80の右足側に付いているボックスを開くと、中にある操作レバーを引き出す。
ガチャリ!と言う音と共に、ボックス内から、引き出された、戦闘機の操縦桿を連想させる形をしている操作レバーを握りしめる。そう……これがP-80のロケット弾ポッドを射撃する為の操作レバーだ。
その操作レバーの上部に付いている安全装置の赤いボタンを操作し、安全装置を解除すると、俺は声を張り上げて、叫ぶ。
「射撃準備よーし!!」
「あー、撃てるのね!?」
「そうだよ!」
……と俺の射撃準備完了の報告に対し、問いかけてくるシャーリーに対し、荒々しく言葉を返した瞬間だった。
俺とシャーリーを狙って、戦闘機型のネウロイが、次々とビームを撃ち込んでくる。
「くそっ!!」
「やっぱり、そう簡単には行かせてくれないみたいだな!!」
「どっからだ!?」
「後ろ!!」
シャーリーは、そう俺の問いに答えながら、背面飛行の体制で追撃してくるネウロイを相手にBARを射撃を開始する。
彼女の射撃するBARの排莢口から、吐き出される薬莢と辺りに鳴り響く銃声を見聞きしつつ、俺は一度、ロケット弾ポッドの操作レバーから、手を離すと三度、手りゅう弾をポーチから取り出し、安全ピンを口に加えて、引き抜きつつ、安全レバーを解除するなり、追撃してくるネウロイを目掛け、全力で投げつける。
瞬間、爆音と共に手りゅう弾が炸裂し、ネウロイに凄まじい衝撃波と破片が降り注ぐが、ネウロイはそれに屈する気配を見せず、逆に更に殺気だった様子で、俺とシャーリーを追撃してくる。
「まー、ネウロイさん、派手に怒ってますな〜!」
「あ゛?ネウロイに、感情があるのか!?」
「知らん」
「いや、知らんのかい!!」
と追撃で、次々と撃ちこまれてくるネウロイのビームを回避しつつ、何処か漫才の様な、やり取りを交わしていた時だった。


突然、前の方からも、俺とシャーリーに向け、次々とビームが撃ち込まれてくる。
「「っ!?」」
この攻撃を交わしつつ、俺とシャーリーが、咄嗟に前の方を見ると、そこには別の戦闘機型のネウロイが、俺達の方に射撃しつつ、向かってくる姿があった。
どうやら、俺達の後ろにいるネウロイと共に前後から、挟撃を仕掛るつもりの様だ。
「くそっ!」
「待て、ウィーラー!!」
その前から接近してくるネウロイを視認した俺が、接触を避けるべく
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