ターン17 錬金武者対赤髪の夜叉
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並びである。あまりにも強引で理不尽ですらあるそのトップ解決に、半ばわかっていたこととはいえ苦笑が漏れる。
「本当にまあ、大したものだ。私のターン、ドロー。いきなりテツドウ−Oの効果を使うのもいいが、まずはこちらも戦況を整えるか。超重武者テンB−Nを召喚、このモンスターの召喚時効果によって墓地に存在するレベル4以下の超重武者を蘇生する。甦れ、超重武者ツヅ−3」
超重武者テンB−N 攻800
超重武者ツヅ−3 守300
「そして機械族モンスターであるテンB−Nとテツドウ−Oを、それぞれ右及び下のリンクマーカーにセット。不動の荒武者、錬金の騎手。繋がらぬ2つの世界をその手に結べ!リンク召喚、機関重連アンガー・ナックル!」
機関重連アンガー・ナックル 攻1500
そして現れる、くすんだ黄金色の車体を持つ新たなる列車モンスター。一見すればそれは、切り札となりうるだけのスペックを備えたテツドウ−Oをみすみす切り捨てるだけの行為。しかし彼女には、さらなる先を見据えた別の考えがあった。
「魔法カード、アイアンドローを発動。私のフィールドに機械族の効果モンスター2体しかモンスターが存在しないことにより、デッキからカードを2枚ドローする。先ほどまでは手札で腐っていたが、アンデットワールドさえなくなればこの通り使えるものだ」
「ドローカード、お前も握ってやがったか」
「腐っていたがな。そしてスケール8のメタルフォーゼ・スティエレンを、ライトPゾーンにセッティング、そのままペンデュラム効果を発動。私のフィールドに表側で存在するカード1枚を破壊し、デッキ内のメタルフォーゼ魔法、罠1枚をフィールドにセットする。ツヅ−3を破壊し、メタルフォーゼ・カウンターをセット」
「このコンボって、確か……」
それは、つい先ほど見た光景との一致。そのコンボの内容を思い出し、少女が声を上げる。
「そう。フィールドのツヅ−3が破壊され墓地に送られた時、1ターンに1度だけ墓地の超重武者を蘇生できる。そして繰り返しになるが、このカードはルールの上では超重武者として扱われる。甦れ、超重蒸鬼テツドウ−O!」
超重蒸鬼テツドウ−O 守4800
「さて、テツドウ−Oの効果を使いカードを破壊するのもいいが……これを捨てるのはいささか躊躇われるな。どうせアンデットの守備力などたかが知れている、バトルだ。アンガー・ナックルでセットモンスターに攻撃する」
機関重連アンガー・ナックル 攻1500→??? 守500(破壊)
アンガー・ナックルの鋼鉄の腕が伸び、セットモンスターの上から叩きつけられる。伏せられていたモンスターは、鼓の読み通り確かに守備は極めて低い……しかし彼女はこの時点で、ある読み違いを
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