この勝負は護神の下に
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赤い宝石に触れると──大きくなり、星のポケモンスターミーが姿を現した。
「なんと!?ポケモンを直接身につけていたとは……」
「大切な仲間で、わたしを守ってくれる子たちだもの。ボールの中にいるだけじゃさみしいでしょ?」
それに、何かあったときに身を守ってくれるのはポケモンだし。怪盗として、相手に隙は見せられないしね。
「さあいくよ!『ハイドロポンプ』!」
「『守る』です!」
スターミーが放つ激流を、バシャーモは直接受けることなく、自分の体を水に弾かせるようにして大きく横に逃げた。。
「そしてバシャーモは特性により加速し──さらに、メガシンカ!相性はよくありませんからね、一撃で決めます!『雷パンチ』!」
足からロケット噴射のように焔を放ち後ろに回り込んだバシャーモが、スターミーに雷のまとったこぶしを入れる。スターミーの宝石が大きく点滅した。強力なメガシンカの上に弱点を突く攻撃。大ダメージだ。
「さあ、これで残りはルカリオ一匹……このまま押し切りますよ!」
「それはどうかしら?スターミー、『サイコキネシス』!」
スターミーの耐久力はそんなに高くないからきあいのタスキを持たせておいたんだけど、どうやら正解だったみたい。
点滅したコアから強い光が放たれ、バシャーモの大きな体を一気に投げ飛ばした。
「やりますね!ですがこちらも一撃ではやられません、『真空波』です!」
しかし、バシャーモの空を切る正拳突きで生まれた衝撃がスターミーを吹き飛ばす。スターミーは仰向けに倒れてコアが輝きを失った。……相手のバシャーモはさらに素早さはあがってる。でも。
「わたしの残りはルカリオ。引っ込めるなら今のうちだけど?」
「ええ、その通りですね!お疲れさまでしたバシャーモ!」
わたしの言葉の意図を察したか、あるいは言われるまでもなくそうするつもりだったのか。チュニンはメガバシャーモを下げた。
理由は簡単。『神速』を使うことがわかっているルカリオに体力が少ないバシャーモを出し続けるのは無駄にポケモンを傷つけるだけだからだ。『守る』でしのぐにしても限界があるし、『神速』は連続で使うことに制限がかかる類の技でもない。敢えて倒されるメリットがないこともないけど、わたしは自分のポケモンが大して必要もないのに傷つけられるのは嫌だ。シャトレーヌと呼ばれる人たちがその辺どう考えてるか気になったけどこれなら少し安心……かな。
「お気遣い感謝します。怪盗といういわゆるアウトローな方ということで容赦なく来るかと思いましたが……心の温かい方なのですね!キュービ姉様が入れ込むのもわかります!」
「……別に。わたしは宝を盗みたいだけで、ポケモンを苦しめたいわけじゃないから」
「実に結構!それではチュニンも最
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