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戦闘携帯のラストリゾート
この勝負は護神の下に
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りますね!キノガッサ、『タネマシンガ──」
「それはこっちの台詞!グソクムシャの先制技は一つだけじゃない!『アクアジェット』!!」

 背中から水を噴射して一気にキノガッサの着地地点まで回り込み、キノガッサが攻撃の軌道を修正するよりも早く体当たりを叩き込む。『であいがしら』で相当のダメージを与えてるはずだから、これで倒しきるかもう一度『王者のしるし』の効果が発揮されれば……

「まだですよ!『キノコのほうし』!」

 ぎりぎり耐えきったらしいキノガッサがその頭から胞子をばらまく。グソクムシャは、その場に崩れ落ちるように眠ってしまった。

「さあ、交代してもいいんですよ!」
「……グソクムシャ、目を覚まして!」

 グソクムシャはぐうぐう眠っている。技で眠らされたポケモンはすぐには目覚めない。わかっているけど……何も手が打てないのはもどかしい。

「さあ、今度はこちらが一方的に動く番ですが、油断せずに一気に決めてしまいましょう!キノガッサ、『気合パンチ』!」

 グソクムシャの前で、キノガッサが振りかぶって力を籠める。短いこぶしが輝くような錯覚さえ受ける裂帛の気合とともに放たれたパンチは、まるでサッカーボールを思い切り蹴り飛ばしたようにグソクムシャの巨体を吹き飛ばした。

「目を覚まされる前に決めますよ!『タネマシンガン』!」
「そうはさせない!グソクムシャの特性『危機回避』!体力が半分以上減った時ボールに戻り、ほかのポケモンと交代する!」

 グソクムシャが本能的にボールに戻り、襲い来る種の弾丸を回避する。ボールの中でも眠ったままだからもうこのバトルでは戦力として数えられないけど……相手に十分ダメージは与えてくれたしありがとう、グソクムシャ。
 
「次のポケモンはこの子!行くよルカリオ!」
「ならば最後に一撃……『マッハパンチ』です!」
「『神速』!!」

 飛び出したルカリオは相手の技の波導を読み切り、その勢いを利用するように自分のこぶしを打ち込む。キノガッサは倒れた。

「またしても強力な先制技……それがあなたの戦法ですか?」
「まだまだ戦法はたくさんあるけどね」
「ではチュニンの戦い方もお見せしましょう!多彩な格闘術で攻めて攻めて攻めたおす!次はあなたですバシャーモ!」
 
 赤い体をした人型のポケモンが、片足を大きく上げていつでも蹴りを放てるような態勢で現れる。

【炎・格闘。高い攻撃性能と、特性によるスピードアップ、または火力上昇、さらにメガシンカまで持つポケモンです】
「ならルカリオじゃ相性が悪い……戻って!」
「交代ですか?では見せてもらいましょう、あなたの最後のポケモンを!」
「行くよ、スターミー!」

 わたしはボールじゃなく、髪につけた飾りに手を伸ばす。小さな
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