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冬木市にやってきたアルトリアズのお話
休日の朝
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オルタ「フン、寝ている人の朝食をその場にいないという理由で盗み取ろうなど王の風上にも置けん愚行だな」
 
続いて居間に入ってきたのはアルトリアとオルタだ。
 
二人は体型も似ているので、アルトリアの服を一度オルタに貸し出しているらしい。
 
二人を見分けるポイントは目の色とアホ毛と肌色くらいだ。
 
オルタの方は目が黄色くアホ毛がなく肌がアルトリアより少し白い。
 
ランサーオルタ「言ってくれるな、オルタ。では貴様は同じ状況下でも、私とは異なる対応をするというのだな?」
 
アカン。
 
この二人の間に火花が散っているのが俺でもよく分かる。
 
士郎「ま、まあ、二人とも落ち着いて。ちゃんと全員分の飯はあるからさ」
 
ランサーオルタ「…シロウがそう言うのなら」
 
オルタ「分かった。残りの皆を呼んでこよう」
 
なんとか懐柔に成功したようだ。
 
いや、今のかなり緊迫感あって疲れたんだけど、これこれから毎日やるの?
 
 
…………………………
 
 
全員「「「「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」」」」
 
士郎「お粗末さまでした」
 
普段の今のテーブルに加え蔵から引っ張り出してきた簡易的なテーブルの上で俺達は朝食を食べた。
 
やはりアルトリアズは他とは一線を画す食べっぷりであり、少ないご飯を争いお代わりジャンケンを始める始末であった。
 
士郎「今日は運良く休日だから、新都に買い物に行こうと思う。金はギルガメッシュの金があるし。皆の必要なものを買いに行きたいからな。桜とかはどうする?出来れば着いてきてほしいんだけど」
 
正直、女性にしか分からない買い物だってある訳だから桜にはいてもらえると有難い。
 
イリヤは…まあ、金銭感覚の違いがあるからあまり期待は出来ないけど、一人で置いていくのは可哀想だしな。
 
あとやっぱり美的センスは俺なんかより全然良い。
 
遠坂は結局こっちには今日は来ていない。
 
きっとアーチャーが飯を作っているのだろう。
 
藤ねぇ?知らん。
 
桜「私はいいですよ!お供します」
 
イリヤ「わーい、シロウとお出かけだー!」
 
嬉しそうにする桜と子供のようにはしゃぐイリヤ。
 
いや、イリヤは子供なんだけど。
 
取り敢えずこれで女性限定物の判別は彼女たちに任せれば良い。
 
特に…下着なんかは…。
 
ええい、いかんいかん、煩悩絶つべし。
 
リリィ「お買い物ですか!」
 
エックス「この世界の色々なものを見てみたいと思っていたんですよ!」
 
えっちゃん「……ス〇バ行きたい……」
 
皆が目を煌めかせつつ新都に思いを馳せている。
 
まだ見ぬ地への旅立ちはいくつに
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